ブログなんかめんどくせえよ

低山ウルトラライト登山/トレッキング/ハイキング専門です。なので装備や道具[ギアグッズ]のレビューは偏っています。防災を兼ねたアウトドア系サバイバルグッズやデジタル関係、モバイルバッテリー・ミリタリー系も大好物です。最近はBluetooth中華イヤホンや防水スピーカーもです。PS4とXboxOneはFPS系が多いです。
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【レビュー】SHUSONS A1 mp3プレーヤー中華低価格dap RUIZU x05


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まとめ
■低音は少なめ
■中高音域はエッジが立っている
■デザインとクオリティは高い

SHUSONSのA1という中華製低価格MP3プレイヤーとなります。
AGPTEKのM20よりもほんのわずかに価格が安く、CNC合金削り出しの筐体に2129チップを搭載しているDAPです。

大きさと外観のクオリティはほぼM20と同等ですが、薄さに関しては2㎜ほどこちらのA1の方が薄くなっています。
アマゾンレビューではM20の所有者の方がこちらの方が音が良いとのことでしたので期待を持って購入してみました。

【SHUSONS A1 スペック】
  • ■2129チップ採用
  • ■再生35時間
  • ■ボイスレコーダー
  • ■FMラジオ[ワイドFM聴取可]
  • ■有機ELディスプレイ
  • ■CNC合金製
  • ■音楽対応フォーマット
  • MP3/WMA/DRM/OGG/APE(Normal/Fast)/FLAC/WAV/AAC-LC/ACELP
注意点としてアップルロスレス/ALACが未対応です。
人によっては結構致命的なのでフォーマットはよく確認してください。


【SHUSONS A1 FMラジオ】

ほぼ使い物になりません。M20などのFMラジオと比較するとチューナーの性能が悪く、AGPTEKのA02よりも更に酷いです。
ちなみに中電界地域の屋外でワイドFM一局のみ何とか屋外にて受信可能なレベルなので、屋内では使用不可となります。
FMラジオ機能を目的とするのなら購入する理由fはありません。
中華の中でも得に粗悪な受信性能です。

【SHUSONS A1 ボイスレコーダー】

MP3とWAVフォーマットが選択可能です。
WAV 512/768/1024/1536kbps

MP3 32/64/128/192kbps
が選択できるビットレートとなります。

WAVの1536kbpsを使用すればほぼPCMオリジナルなので音に関しての不満は少ないです。

ボイスレコーダー専用品として考えると比べるべきではありませんが、録音品質は普通の使用では満足のいくものだと思います。

ちなみに再生速度調整とABリピートが実装されていますのでテープ起こしや語学学習などにも向いています。


【SHUSONS A1操作性】

物理的なスイッチが電源ボタンのひとつしか無く、操作はほぼすべてタッチパネル操作となります。
これが非常に操作性を悪化させていて、特に最も使う可能性の高い音量調整ボタンまで取り除いてしまっているのは問題です。

電源ボタンを押すとOLEDディスプレイがオフになると同時に簡易ロックとして機能しますので、誤作動はほぼないのですが、やはりよく使う機能に関しては物理的なスイッチ方式の方を実装してもらった方が使い勝手は格段に上がったと思います。

また、タッチパネルの操作性ですが、一昔前の中によくあった上下スクロールが左右に割り当てられているので「慣れるまで」操作にクセがあります。
他のDAPと併用すると操作ミスが多発するので注意が必要です。

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【SHUSONS A1音質】

こちらのSHUSONS A1は、音質的に比較するのはM20ではなくA02の方となります。
と云うのも帯域バランス的にA02とほぼ一緒のバランスになっていますので、一言で言うと低音が少ないと云うことになります。

こちらも電源部の弱さが表れてしまっていると言ってしまって良いでしょう。

背景にも雑味を感じるのでこのあたりはM20と同等ですが、低音のエッジはハッキリ書くとAGPTEK A02の方が優れています。

要するにこの帯域バランスはニュートラルではなく低音少なめという事になるわけですが、低音だけ比較するのならA02の方が質が良いのでその点は注意する必要があるといえます。

この低音少なめのバランスのDAPが欲しければAGPTEKのA02を購入した方が良いでしょう。
操作性もいくらかA02の方が上だったりします。

中高音域も少し問題が多く、エッジがかなり尖るのでソースによってはかなり気になる痛さがあります。
音質を総合的に見ればM20やA02を超える製品ではありません。

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【SHUSONS A1まとめ】

外観のクオリティはほぼM20と同等の素晴らしいものです。

表面がミラー仕上げになっていますので保護シートがあらかじめ貼ってありますが、とても美しく所有欲という点では満足感は高いでしょう。
ただ日常の持ち歩きでは保護シートを外すとおそらく早晩筈だらけになる可能性が高いですが・・・

液晶表示も見やすく、この点ではとても良い製品だと感じているので、少なくとも価格以上の品質は体感できる中華MP3プレイヤーです。
これが3000円そこそこというのは驚くべき事です。

ところがボタンが少なすぎて操作性がとても悪く、低音域も少なく、中高音域のエッジの立ち方も鋭すぎて厳密に聞き込めば不満があります。

なんとも中途半端な音質のプレイヤーですが、他の特性の狂ったどうにもならない低価格DAPよりも音は良くレベルが高い事もまた事実です。

なのでそういったどうにもならないプレイヤーから移動してきたのならかなり満足感は高いと思われますが、普段まともな音のDAPを聞いているのなら、細かな聞き込みには耐えられるDAPではありませんのであえて購入する必要は薄いと思われます。

こちらを選択するのなら、M20の方にしておいた方が何かと不満が少ないと思いますが、A02のバランスの方を好む方や愛用しているイヤホンなどが低音多めのもので、質感の高い中華製DAPを低価格で探しているのならオススメはしませんがなんとか選択肢には入ってきます。

ただどうしても今どきのDAPとしては「低音量」に問題が大きいので、この点だけは注意する必要があります。





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【レビュー】 AGPTEK A02[新型] 大人気低価格音楽プレイヤーの音質と使い方

 
まとめ
■低音が弱い
■背景がウルサい
■低価格で軽い


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多機能な低価格の中華製DAPです。
かなりの人気を誇る製品でベストセラー機のひとつでもあります。

こちらの同社のM20やIMP等と違い外装がプラスチックなのですが、その分「軽い」という事があり、日常での使いやすさは感じられる製品です。
ちなみに重さは実測値でわずか30グラムとなっています。

同社のM20と価格が数百円しか変わらないのでどちらか迷っている方も多いと思われますので、音質的な比較も含めて書いておきます。

こちらはA02の新型のレビューになります。

【AGPTEK A02スペック】

■内蔵8GB 64GBマイクロSD対応[最大72GB]
■再生70時間
■音楽フォーマットMP3(MP1/MP2/MP3),WMA,OGG,WAV,APE,FLAC,AAC-LC,ACELP。
          (8KHz-48KHzと1000Kbgsの範囲内のAPEとFLACに対応)
■日本語説明書付き
■充電4時間
■1.7インチカラー液晶

【AGPTEK A02機能】

■FMラジオ
日本周波数対応です。
ただし、チューナーの性能が恐ろしく悪いので、ほぼ強電界地域か中電界地域の屋外で何とか使えるレベルだと思います。
自宅でテストする限りは屋外にてクリアに受信できたのはワイドFMの一局のみ。屋内では窓際でノイズまみれでワイド一局は受信できました。
このような性能なので、ほぼ使い物にならないとみて間違いないでしょう。
録音機能付きですが、チューナーが上記のような性能なので大きな期待は禁物です。

■ボイスレコーダー
録音フォーマットは3種です。MP3/WAV/ACTとなっています。
ビットレートはそれぞれ選択可能となっていますので、WAVの1536kbpsならほぼフルビットレートで録音可能です。
録音はおそらく360度無指向性マイクで、細かな音まで取れるので特に問題ないでしょう。
操作音も録音されてしまいますが実用上の点では特に気にするほどのことではありません。

■アラーム

中華製DAPによくある多機能さです。
プレイヤー機能の他に特筆すべきは「FMラジオ機能」とボイスレコーダーが実装されていることでしょう。

その他、JPEGビュワーや電子ブック・動画などもありますが、こういった機能はほぼ「使い物にならない」のであまり期待しない方が良いでしょう。
これはA02に関わらず、中華製DAPの多くがこういうものなので使える機能だけを上手に使い切ると云う割り切った姿勢が必要です。
そもそもJPEGビュワーは写真が汚すぎて内容がよく分からず、電子ブックは規格が分かりません。

【AGPTEK A02操作性】

操作性はとても良いです。
キチンと上下左右のスクロールが対応していますので、若干の戸惑いはありますが問題なく操作できるでしょう。

これで操作性うんぬんと云っていたら多くの中華製DAPを使うことはできません。
慣れで何とか出来る範囲にある操作性なので、過去の中華製DAPよりもずいぶんと操作性は「まとも」になっています。

ただし、音量調整ボタンが独立ではないのでこの点は大きくマイナスです。
音量を変えるためにはいくつかのステップを踏む必要があり、少々手間が必要となります。

【AGPTEK A02音質】

こちらのA02は低価格DAPにありがちな「大きく特性の狂った音」はしていません。
その点ではレベルの高さは感じられますが、音質的に考えたときに決定的な問題が、以下の2点となります。

■低音が少ない
■背景がざわつく


という事になります。

A02に関しては「低音の音量レベルが明らかに少ない」です。
低音側のエッジのボケはそれなりという事ですが、とにかく標準的な低音量に対してずいぶんと低音が控えめになるのでこの点では帯域バランスはニュートラルではありません。

これはもう明らかに「電源部の作り弱さ」と言い切れるのですが、もしかすると回路的な他の部分にも何らかの問題があるのかも知れません。

もうひとつは、こちらも回路や部品の品質から来る問題だと思われるのですが、背景が結構ウルサいので音がざわつきます。
M20やiPhone当たりと比較するともう一聴して分かるレベルで音と音の間の透明感が出てこないので、この点ではより性能の高いプレイヤーの音を聞いている方はすぐに分かるレベルです。

またもうひとつ気になるのが中高音域の雑味です。
もしかすると若干の特性的な狂いが出ているのかも知れませんが、単に背景がうるさめなのでそれに引きずられての錯覚かも知れません。

この点においては判断が少し難しいので保留にしておきますが、特段に大きな特性上の音の狂いは感じられないのでその点では安心しても良いと感じています。

どらちにしろ低音の量が表現できず低音のエッジがかなり緩むという事以外に目立って欠点は感じづらいので、この価格帯としては十分に合格点を与えられると思いますが、マニアの方が厳密に聞き込むような用途にはとても使えるプレイヤーではありません。

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【AGPTEK A02まとめ】

いろいろと音質に関しては文句のような物を書きましたが、この価格帯に存在するプレイヤーとしてはそれなりです。

ぼくはこの価格帯のプレイヤーはなんだかんだと数を聞いていますが、そのほとんどがどうにもならないほどに特性的に狂った音がしているので、それが感じられない、もしくは感じづらいというだけでも「希有な存在のひとつ」と言ってしまっても良いと思います。

特にスポーツ関係で気軽につかう場合はこちらのA02を選択する方が何かといいかもしれません。
外装がプラスチックなのでとにかく軽く、持ち運びに気を遣いません。
使用用途によってはこれは大きなメリットのひとつなので真剣に考えても良いと思います。

重さは30グラムなのでとても軽くなっていて、M20と比較しても20グラムほど軽量です。
おそらく40グラム以下というカテゴリーでの他社製を含めた音質なら間違いなく「そこそこ良い方」だとはいえるので、軽さ優先の方なら考えてみても良いかとは思います。

ただ「音質」にこだわる方は、ほとんど価格が変わらずに、非常によく出来た低価格中華DAPであるM20の方を選択した方が幸せになれます。
A02の帯域バランスはかなり問題が多いので、そこのところを気にしないかどうかという所は重要な点となります。

結論としては「スポーツ用途」のサブDAPとしてなら使える、のではないかと思います。






参考記事


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【コラム】 イヤホンで最強の音を出していたクソジジイの話し


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これは今からちょうど10年ほど前の話しになります。

まだヘッドホンすら「日陰者」の時代で、一部の機種が評価されている程度の頃でした。
いまでも「音のグレード」という意味ではたいした進化はしていませんが、そのころ世間ではやっとヘッドホンの音を本格的に聞き始める人が増えてきた頃になります。

僕もちょうどSTAXやらGRADOのヘッドホン購入して楽しんでいましたが、これはヘッドホンの音が良いと云うよりも「スピーカーでは聴けない音を聞く」という目的のために購入したというのが本当の理由です。

当時使用していたスピーカーではまだJPOPが巧く鳴らせませんでしたし、解像度という点ではSTAXを使う方が遙かに簡単だったからです。

つまり、スピーカーとは上手に棲み分けていたわけですがそれでも音のグレードの低さはスピーカーとは比べるまでもなく、積極的に聞き込むと云うよりもスピーカーの補助的な音響機器としての位置づけとしていました。

たぶん当時はまだほとんどのピュアの人がそんな感じではなかったかと思います。
なにしろGRADOのヘッドホンを国内で取り扱っている店舗はまだ数店舗ほどしかなく、試聴するのですら大変な時代でした。

僕はと云えばヘッドホンをサブにしていましたが、基本はスピーカーでしたのでそちらの真空管プリアンプの球をとっかえひっかえしてノイズを調整していたのですが、この頃は日本製のヴィンテージ管をもとめて秋葉原の真空管屋に出入りしていました。

真空管というのはヴィンテージの世界は偽物が横行している世界で、たいていの場合、自分で判断がつかないと訳の分からないリプリント品を買ってしまったりするわけですが、こういった出自のよく分からない真空管を普通にオススメしてくるのが真空管屋のクソジジイだったりするわけです。

プロとしての意地やプライドなどどこ吹く風で、油断しているととても危険なのが真空管屋で、対面販売でよくこんな物を売りつけられるなと思ったりします。

なので初心者の方にはうかつに真空管屋に出入りしないように「指導」しているわけですが、これは僕が散々クソジジイと戦って得た知識の1つです。

僕はヘッドホンアンプの真空管やメインやサブシステムの真空管を手に入れるため、当時はよく真空管屋に出入りしていましたのでよく顔を出していた真空管屋のクソジジイとは顔見知りなっていましたが、黙ってオススメを買っているとたいていろくでもない真空管を掴まされるため、とても警戒していました。

ここでもう一度整理しておきますが、この時代はヘッドホンですらまだ積極的に聞くのはマニアのみで、今のように誰も彼もがヘッドホンで音を聞く等という時代ではありません。
ましてやイヤホンなど積極的に聞くなどと言う風潮はほとんどなく、例えば僕などはイヤホンを聴くなどとは考えもしませんでした。

この時はまだこういう時代だったのです。

なので僕のイヤホンの知識などほぼゼロに近く、また聞き込もうという気もゼロでした。

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これはそんな時代に「最強の音」をだしていたクソジジイの話となります。

これまで書いたように真空管屋のクソジジイはかなりの食わせ者で、とにかく油断ができないジジイなわけですが、真空管屋の責任者をやっているだけあっておそらくオーディオに対する相当な知識はあると思われるわけです。

話をしていてもそんな感じはしなかったりするわけですが、音に対するこだわりがなければ真空管屋のジジイなど務まるわけがないのは想像がつきました。

このクソジジイがある日真空管を選んでいた僕に話しかけてきたのです。

内心ではまたろくでもないノイズまみれの真空管でも買わせるつもりかと警戒モードに入ったのですが、ジジイは僕にこう言いました。

「いつも来て真空管を買ってくれるから、今日はオレのイヤホン用のアンプの音を聞かせてやる」

はぁ?
何言ってんだこのクソジジイは?

何がイヤホンだよ、馬鹿野郎。
イヤホンなんかグレードの低い音をわざわざ聞いてどうするんだよというのが僕の内心の考えでした。
だいたいイヤホンなんか人に聞かせるのが間違っているという思いもありました。

いい音なんかするわけがないと・・・

ヘッドホンですら音色に満足がいかないのに何がイヤホンだと馬鹿にしていたと言うこともあります。
ましてや今まで散々ろくでもない真空管を売りつけやがって、一体このクソジジイは何を考えているのかと。

なにしろこのクソジジイのオススメで買った真空管が挿してみればノイズまみれとかどうにも納得のいかないことがよくあったものです。

イヤホンの音を聞かせてもらう気など一切無かったので「ああ、そうですか。ありがとうございます」と生返事をしながらプリ管を選んでレジに持っていくと、クソジジイはちょっとそこでまってろと云い、裏に消えていきました。

数分で帰ってくると手には何やら手の平サイズのポータブルアンプとイヤホンを持っています。
送り出しのプレイヤーも何だったのか覚えていませんが、やはりポータブルの何かだったと思います。

今では残念なことですが、イヤホンの機種名もまったく分かりません。
当時は今ほどイヤホンを選べるような時代ではありませんでしたし、イヤホンなど眼中にすらなかったのですが、それでも何かまったく分からなかったというのは僕の迂闊なところだと思います。

ただ言い訳させてもらえばその音の正体は「イヤホン本体うんぬん」ではなかったとは云っておきます。

裏から自分のイヤホンシステムを持ってきたジジイは、もう暖気は済んでいるといい僕にそのシステムを押しつけてきました。

正直、迷惑だなあと思ったのも確かですが、ジジイがここまで押しつけてきたので断るわけにもいかず、僕はいやいやながらイヤホンを耳に嵌めたのでした。

既にクラシックが鳴っていましたが、最初の1音を聞いた瞬間に僕は思いました。

「このクソジジイ、ただもんじゃねぇ」

それは、簡単に聞くことの出来ないそうとうにレベルの高い音色でした。
イヤホンから聞こえてくる音はただのクソジジイが偶然にたどり着いた音ではありません。

とてもではないですが10代20代ではあの音は出すことができません。
こういう優しくまろやかな深い音は価値が分かるまでに本人がそうとうの紆余曲折を得る必要があります。

少なくとも音の経験と言う意味でなら、単なるど素人ではわかるはずのない玄人好みの音でした。

それは甘い真空管の音そのものともいえました。
いや、正確に言うと「並の真空管」アンプの音ですらなかったのです。

僕はメインもサブシステムもスピーカーは真空管に変更してしまいましたが、それは半導体では出せない音のためです。

ヘッドホンも真空管アンプを当時は3つか4つめだと思いますが、幾つかの音は所有して聞いていました。

だからこそ分かるのですが、これは並大抵のレベルの音ではありません。
スピーカーでももちろんヘッドホンならなおさら出るはずのない音です。
それが、イヤホンから出ていたのです。

例えて言うのならかなりの美音で、STAXの持つ音の質感を更に甘く優しくした感じでした。
瞬時に僕はこれはイヤホンではなく、アンプの方だと直感しました。

僕はジジイの方に向き直り、「おやっさん、この音、これ音色が出ていますね」というと、ジジイは「分かる?」といいました。
また続けてこういいました。
「ノイズ、ノイズもよく聞いてみてくれよ」と。

普通、真空管でノイズを取ると音は半導体のようなHI-FI調の音になります。
にもかかわらずノイズがほとんど皆無に近いのにその音は完全に真空管の音色が妖しく出ていました。

それも雑味のない、かなり濃い音色でした。

ありえないことが目の前で起こっていたので、僕は心の底から驚きました。

おやっさん、どうしてこの音色が出るんですか?とクソジジイに聞き返したくらいです。

クソジジイは満足そうな顔をして、よし見せてやると僕にいいました。
そう言うとおもむろに黒い革のケースに収まった手のひらサイズの真空管アンプを引き出すと外側のケースを開け、中身を僕の前に晒しました。

それは、ミニチュア真空管一本を使用したアンプでした。

それが自作だったのか市販だったのか分かりません。
真空管アンプマニアの中には自作する人も大勢るのですが、ポータブルのミニチュア管を使用したアンプを自作するとはあまり聞いたことがありませんでしたが、僕が興味のない分野なので見逃していただけかも分かりません。

ですが、これだけはハッキリしていますが、いまだにイヤホンはもちろんのことヘッドホンですらあの音に近い音すら聞いたことがありません。
単に真空管アンプだからと云って出てくる音ではなかったことは確かなことです。

あの音はロックやジャズを聴くには向く音ではありませんが、音響機器から出てくる音のレベル、その音色の高さとしてはいまデジタル・アナログを問わずに探してみてもおそらくほとんどあり得ないレベルの音でした。

だいたいがヘッドホンアンプといえどもああいう音の機器は未だに見たことがありません。

あの時代にそういう音をイヤホンで出していたクソジジイに出会ったというお話しですが、もしかするとデジタルアンプの時代になって音のレベルは退化したのかも知れません。

いつか、あの音にもう一度出会ってみたい、と切実に思うのです。

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例えばハイブリッドだとこういったものがあります。こういうサイズのものでした。







新ブログを立ち上げました 【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPのレビュー【辛口】



キャプチャ

最近、更に雑多なブログになってきましたので、もう少しライトに「イヤホンやヘッドホン」を紹介したいと云う事で、新しいブログを立ち上げることにしました。

まだ記事数は少ないですが、少しずつ拡充させていきたいと思っています。

新ブログのタイトルは


【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPのレビュー【辛口】

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と申します。

独断と偏見のたいしたブログではありませんが、興味のある方はどうぞよろしくお願い致します。


luna-luna




デジタルアンプでヘッドホンを聞いてはいけない デジタルプレイヤー/DAPの問題を書く


まとめ
■フルデジタルで心地よく聞けるのは「イヤホン」まで。
■ヘッドホンの方はデジタルアンプを使うと音がおかしくなる


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デジタルアンプのX1というDAPを購入してさんざんテストしてひとつの結論が僕の中では出たので短いですが書いておきます。

結論から言えば、「デジタルアンプ」ではヘッドホンを聞くのはとても厳しいと云うことになります。

おそらくこの結論はデジタルアンプである以上すべてのDAPに共通する問題であるといえます。

iPhoneなどもデジタルアンプですが、どうしてもイヤホン主体であまり頻繁にヘッドホンを聞いてこなかったのですが、X1を購入してからというもの時々ヘッドホンをデジタルアンプで視聴すると「音が痛い」という問題に直面するようになりました。
最初は体調等のコンデションなどを疑ったのですが、どのヘッドホンを聞いても音の傾向が同じで、デジタルアンプだと「エッジが極端に立つ」という現象が起こり、どうにも無視できないのです。

もともとピュアでもかなり早い時期にデジタルパワーアンプを導入してきましたが、「ノイズ」と「低音の出方」に問題があり、ピュアオーディオ的な使い方には絶えられるような製品ではありませんでした。

デジタルアンプが出始めた当時の話しなのですが、音を聞く限り「ノイズ」と「低音の出方」はデジタルが抱える根本的な音の問題に聞こえたのです。
それがあるので、結局、1台をのこしてすべてアナログパワーアンプに買い換えてしまいました。

当然の事ながら買い換えは・・・・成功でした。
デジタルアンプの持つノイズと低音の出方の問題が全て解決してしまいました。

これがあるので「デジタル系のアンプ」は安価ではあってもとても怖い、という思いがあるのですが、今のDAP系は主力がデジタルアンプになってしまっています。
ただし、僕がピュア用のデジタルアンプを購入したときに比べるとだいぶ年月が経ちましたので「デジタルアンプの抱える問題」の多くは解決してしまったのだろうという漠然とした判断もありました。

例えばデジタル系の機器と云えばDACがありますが、もともとは高級機には「マルチビットDAC」が主流で1bitDACは安物という扱いでした。
それが後期にはマルチビットDACと1bitDACの音の差がほとんどなくなり、いまや1ビットDACが主流です。

このようにデジタル系の機器は進化が速く、デジタルアンプ初期に問題となっていた「音の質」が既にだいぶ解決されているのではないかと思ったのです。

ところが今回はONKYOのX1を購入してイヤホンを聴いたらその音の良さに驚いたわけです。
ノイズの問題がなく、低音の問題も解決しているような印象でした。

ところがヘッドホンを聞くと音がおかしいのです。

最初は思いました。
イヤホンはヘッドホンたいしてエッジの描き方が根本的に緩いのではないかと。あるいは元々音の鮮度が高いのでその部分が過剰に出てきているのではないかと。

僕がいろいろと検証し、音を聞き込んだ結果として、ヘッドホンで音がおかしくなる現象というのは、デジタルアンプであるDAPの持つ問題そのものなのです。

おそらくこういうことなんだろうと思います。
イヤホンでデジタルアンプの音のおかしさに気がつかなかったのは、イヤホンの表現できる音のグレードが低いので、そのあたりの問題が後ろに隠れてしまうのです。
より振動板の大きいヘッドホンではイヤホンに対して音のグレードとか表現力が上がるため、デジタルアンプのデメリットや問題点がより尖鋭に現れてしまうのです。

なのでピュアの時にさんざん検証して「デジタルはダメ」と云う結論を出してから10年以上経ちましたが、やはりデジタルアンプは非常に問題が大きいのは変わっていないのです。

なのでハッキリと書いておきます。

イヤホンを聴くのなら最新の電源部がしっかりと作られたデジタルDAPなら使っても問題は少ないです。
デジタルの音のデメリットはイヤホンの再現力では出てこないので解像度が高く鮮度の高い音を聞くことが出来ます。

ただし、ヘッドホンにはつかえないということです。

ヘッドホンを使うのならアナログのDAPを用意する必要があります。
最低でもこれをしないと「いい音」は絶対に出てきません。

なので、デジタルアンプはイヤホン専用にして楽しみ、ヘッドホンを良い音で鳴らしたいのならアナログ系のアンプを用意しなければなりません。
デジタルアンプの持つ根本的な問題のおかげで、ヘッドホンでは音がおかしくなります。

これはおそらく現状のポータブルなデジタルDAPすべてが抱えている問題だと僕は断言しておきます。





参考サイト

catwalk1101earphone.hatenadiary.jp



【レビュー】高音質 格安中華イヤホンmagaosi HLSX 808 (MGS-M1)


まとめ
■一万以下では最強クラス
■ダイナミック1ドライバーを思わせる自然な音色
■帯域バランスが特に良い

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個人的には2016年のベストイヤホンです。

5000円以下では間違いなくトップに立つイヤホンで、おそらく1万円以下でもこれに勝てるイヤホンはそうそう存在しないのではないかと思っています。
当然ですが星の数ほどあるイヤホンの中でこれが「1番」だとは断言出来ない訳ですが、それなりの数のイヤホンを聴いてきた人間としてこのイヤホンのレベルが高いと云うことは間違いなくいえます。

構成ですが、1ダイナミックドライバーに1BAドライバーの片側2CH搭載したマルチドライバー機です。

【音質】
特筆すべきは「帯域バランス」の良さとマルチドライバーにもかかわらずそれを感じさせない音のつながりの良さです。
ドライバーは数が多ければいいというわけではなく、必ず適正な数という物があります。

マルチドライバーの最大の問題は「音がつながらない」と云うことです。
これは例えば片チャンネルに2ドライバーを搭載したイヤホンなどを聴くとよく分かりますが、1つ1つの音の主張は上がります。
ただし、そのことによって音楽全体の品質が向上するかというとそんなことはなく、各ドライバーをきっちりまとめ上げないとたいていのイヤホンの帯域バランスが崩れます。

ダイナミック1ドライバーの製品ですらハウジングの設計による適正帯域バランスの確保というのは大変に難しい問題で、モニターライクなキチンとしたバランスを実現するのは至難の業となります。

もしこれがスピーカーなら更に音色の統一が出来ないという問題も生むのですが、元々イヤホンの再現力ではPiston2の音を聞いても明らかなように振動板の材質による高域の音色の違いはまったくでてきません。
と云うことは、逆に言えばドライバーによる個々の音色が再現できないのでむしろマルチドライバー化する場合は都合が良いともいえます。

またドライバーの数を増やしても「元々音場もなければ音像も結像しない」イヤホンでは位相乱れによる「定位」の問題も存在しないことになります。

何が言いたいのかというと、音の再現力が低いイヤホンでは、マルチドライバー化しても「音のつながり不足」以外は顕著なデメリットが発生しにくいのです。
各ドライバーの音のつながり部分さえしっかりできれば比較的分離の良い音を聞くことが出来ると云うわけです。

とは云ってもやはり2ドライバー以上のイヤホンは設計が難しいようで、1万以下のマルチドライバーのイヤホンを幾つか聞いてもやはり帯域バランスが崩れてしまった製品しかありませんでした。
個々の帯域の音は良いのですが、全体のハーモニーが取れないのです。

ところがこの808は音を聞く限りでは分離の良いダイナミック1ドライバーの音に聞こえるわけです。
これはかつて聞いたことのないレベルで、分離は良いがバランスの狂った音を聞いて喜んでいるような方ではちょっとこの価値は分からないかも知れません。

そういう意味ではこのHLSX808は非常によく設計されています。

サ行のきつさもなく、個々の音の分離も節度が感じられ、十分に解像しながらも聞こえるべき音はキチンと聞こえてきます。
帯域バランスもちょっと低音が強めながらも普段聞くのならむしろ楽しいでしょう。

中高音域の音のエッジの描き方も角が立たず適正で、低音は下から上まできっちり表現してきます。
全域にわたってこの輪郭とバランスは見事としか言い様がありません。

【HLSX808まとめ】
つながりの良さが素晴らしく、イヤホンとしての音質グレードも高く、傑作と云ってしまっていいでしょう。
とりあえずの1本としてこれを使ってしまうとたいていのイヤホンのアラが見えてしまい、使うのがキツくなるかも知れません。

ちなみに中華イヤホンでの話しとなりますので、価格的なコストパフォーマンスで云えば既に1万以下では国産と海外大手メーカーはもう勝負にはなりません。
例えば有名なSureの215SEあたりなどこれを聞いたらもう買えません。

KZのATRあたりも素晴らしいのですが、これは間違いなくその上をいきます。
ちなみにATRとの違いは中域が808の方がナチュラルで再現力が高くなります。

音数の多いソースで混濁せずに解像する能力も上だと思いますので、いわゆる分離の良さも高度で極めて奥ゆかしいレベルで実現しています。

さまざまなメーカーが「違い」を明確にするため、むしろわざわざ「音を際立たせる」という手法をとる中にあって、この節度の良さは高い見識がないと実現出来ないでしょう。

このイヤホンはマルチドライバーにもかかわらず、フルレンジ一発のような音がすることに価値があります。

1万程度の著名な中華イヤホンでもこの「ナチュラルなバランスとエッジ」に対抗するのは極めて困難だと思います。

2016年度の傑作イヤホンのひとつでしょう。

参考サイト

catwalk1101earphone.hatenadiary.jp




こちらは間違いなく808です。
派手さはないですが、音が深いです。
女性に例えると「一見地味だが、よくよく見るともの凄い美人」みたいなイヤホンです。

AliExpress.com Product - 2016 Origina HLSX-- 808 HLSX-- 18 Hybridd In Ear Earphone Dual Driver BA With DD HIFI Earbuds Double Unit In Ear Headset


【コラム】 イヤホンとヘッドホンにおける「音場」とは何か?


まとめ
■イヤホンで音場などと云うのは意味不明
■ヘッドホンではまだマシだが、それでも厳しい


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最近はイヤホンで「音場が広い」と云う意味不明なことをよく聞くようになったので僕の見解を書いておきます。
さまざまなイヤホンを聴いてきましたが「イヤホンでの音場が広い」などというのは全くのデタラメです。

デタラメというと語弊がありますが、「音場の定義がサウンドステージの広さ」と解するのなら、そもそもイヤホンでサウンドステージなど再現できるはずがありません。

両耳に直に嵌めて音を聞いているのに「音場が広い」などと言われると愕然とするわけです。

そもそもイヤホンやヘッドホンはスピーカーのようにきっちりと音場が展開したり、ステージで歌っている人物の距離感まで分かるということは原理的には不可能です。
あえて音場というものを定位が前後左右に広がるサラウンド感と言い換えるのなら、まだ話しは理解できますが、それでもイヤホンではなんとなくしか再現できません。

僕は数々のイヤホンをAVのサラウンド音源でテストしてみましたが、イヤホンが可能なのはなんとなく回り込んでいるのかな?という程度の部分までしか表現できないからです。
ようするに「調整されたサラウンド音源」ですら、かなり苦しいがなんとなく回り込んでいるような気がするというレベルで再現するのが精一杯です。
それでも音のつながりが極端に悪く、とてもではないですがこれを「音場」などと云ってしまうのはどうかしているというレベルです。

本来ヘッドホンで聴けば360度回転するはずの音源ですらイヤホンではなんとなくサラウンド表現で基本は前方展開しか無理なのです。
それくらいの実力しか無い機器に「音場が広い」などいうのはどういうことなのかと僕は思うわけです。

もし音場という概念が楽器の距離や場所が分かる定位が良いということを拡張してその再現力が左右に広がると云うことでいうのなら、イヤホンで音場が広い等と云っている人たちは何と比較して広いのかと問いたいわけです。

ですが、そういった距離や場所が分かり、それが広がると云う事であるのならまだイヤホンよりもヘッドホンの方が有利である事も確かですが、それでも音に距離感は生まれても耳元近くで鳴るという本質的な事実に違いはありません。

少なくともイヤホンヘッドホンで音場の再現や広大な音場など原理的に再現不可能であり、キチンと表現を追求するのならスピーカーを持ち出すしかないと云うことはいっておきます。

そういう意味で最近よくきくイヤホン評で「このイヤホンは音場が広い」などと語っている人たちにもう少しよく考えてもらいたいと思うのです。

しかも今までの話しは「調整されたサラウンド音源での話し」であり普通の2CHステレオ音源ではそもそも更に難しいわけです。

少なくとも耳の両脇で擬似的にチョコチョコと小さく展開するものを音場などと云って欲しくはありません。
しかもその擬似的な音場ですら脳による補完が大きなウェイトを占めているので個人差がとても大きいのです。

そんな個人差の大きな「音場」に関して更に狭い広いと云われても基準も分からなければ、その意味も分からないと云う事です。

lunaluna302.blog.fc2.com



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【レビュー】国産デジタル音楽プレイヤー ONKYO DP-X1/X1A パイオニアXDP-100R/300R ハイレゾ再生&DAP


まとめ
■華やかでクリアな音質
■重く大きいので持ち歩くには向かない
■イヤホンでのMP3クラウドミュージック再生機としてはイチオシ


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久々に「国産のハイレゾプレイヤー」を購入しました。
購入するに足るだけの品質と性能が確保されていると判断しましたが、1ヶ月以上にわたり音を聞き、テストし、十分にオススメできると判断しました。

ようするにこちらの音楽プレイヤーは「通話機能を省いたアンドロイドスマホ」だという理解で間違いありません。

現在、巷間のほとんどのプレイヤーが音楽再生に特化したもので、プラスアルファがあるとすると「FMラジオ」を実装するくらいですが、X1は3/4G接続できないことを除けばテザリングやWi-Fi環境ではsmarTarkや050plusなどのアプリを使用すれば普通に電話もできますので、ほぼプレイヤーと云うよりもアンドロイドスマホを手に入れる感覚となります。

この点が他の音楽再生プレイヤーを大きく引き離している部分です。

高音質ハイレゾプレイヤーというよりも「ほとんどアンドロイドスマホ」なのですが、アプリのさくさく感や操作性は極めて良好で、アンドロイド系スマホやタブレットを使用したことのある方なら何の問題もなく使用可能となり、タッチパネルの操作感はとてもよく出来ています。
また、「できること」がかなり幅広いので、Kindleアプリで読書しながらイヤホンなどで高音質を楽しみつつ音楽を聴くなどもお手のものとなります。
ただしアンドロイドスマホなのでバッテリー持ちに関しては恐ろしく悪いのでその点は覚悟しておく必要があります。

こちらの機能的な内容についてはもう既にあちこちで語られていますので、「音質」面に重点を置いて語っていきたいと思います。



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【音質】
極めてフラットバランスのニュートラル傾向です。
大きく評価したいのは主に3つです。

■電源部の作りの良さと余裕から来る低音の表現能力の高さ
■良質な設計からの背景のクリア感
■素性の良さから来る音の華やかさ


どちらもキチンと真面目に回路や電源部を作り込んでいないとこう言った背景の静かな音は実現出来ませんし、ましてやしっかりとした低音はまずもって出てきません。
音を聞く限りですが「一定以上の水準」が確保されていると考えていただいて差し支えありませんので、とても優秀な機器であると思います。

更に驚くべき事は、品質の悪いインターネットラジオの音もこちらのDAPを通すとそれなりに品質の高い聞ける音に変わることです。
ただし、この変化に関しては何らかのデジタル処理が働いているのではないかと少し疑問に思うこともありましたが、ONKYOに問い合わせたところDAC標準の機能以外は実装していないと云う事なのでその点は信用しても良いと思います。

というのもiPhone7ですら「酷い音」がするビットレートの低いインターネットラジオがここまで音がよくなるというのはちょっと考えづらいのですが・・・・これは最近のカーオーディオなどにも言えることなのですが、10年くらい前の車のカーオーディオもMP3の低いレートではハッキリと分かるほど音が劣化していましたが、どういうわけなのか最近の車のオーディオは音が良くなっているのと共通しています。

それだけDAPの設計が向上しているのではないかと思われますが、もしかすると最近の音源に合わせたチューニングというものもあるのかも知れません。

【X1のMP3音質について】
こちらのDAPのMP3音質はかなり高音質です。

iPhone7など比較しても全体的に好ましい音質に変化するようで、一聴した段階でその音の違いを享受することが出来ます。

例えばテストで96kbps程度の劣化した音源を聴いても「それなりに聴ける音源にさらっと変わる」と云うことが有り、かなり驚いたことも事実です。
この事に関しては第三者にもiPhoneと同じ音源で聞き比べてもらいましたが、「凄い高音質」と評価したように誰がどう聞いても音がかなり良くなります。

通常、X1のDSPはアップサンプリングとデジタルフィルター及びロックレンジアジャストが実装されていますが、OFFにできるのはアップサンプリングのみとなります。それ以外のデジタル処理系はすべて常時オンになります。

念のため確認したところ、アップサンプリング系などは間違いなくオフになるようですが、「ロックレンジアジャスト」といわれるジッター処理系のデジタル処理は回避できず、これに加えて「デジタルフィルター」もOFFにはできません。この2つはX1を使用する上で「強制的に常時オン」になると云う事が確かに確認できました。

なので、こちらのX1でGoogleミュージックやアップルミュージックなどをアプリ上から再生するとロックレンジアジャストとデジタルフィルターはそのまま効果を発揮します。
これはいかなる場合でも「オフ」にする事は出来ません。

加えて、ONKYOのオリジナル再生アプリを起動した場合はDSP回路のアップサンプリングをオンにする事が可能となります。
具体的にMP3の44.1/320kbpsの音源がPCM192kHzにアップサンプリングされるのを確認しました。
こちらは波形などをテストすることができないのですが、音を聞いてもこのアップサンプリングの動作がじつはよく分からなかったりします。

SONYのDSEEなどは「MP3で失われた高域を推測して補完する」というものなのですが、X1のアップサンプリング機能はそういったものではないようで、純粋に96/192kHzにアップするようです。

この効果なのですが、オンとオフでほとんど違いはないというのが正直な感想です。
もともとこの手のアップサンプリングは「倍音」に対する効果が見込めると云うのが僕の理解なので、こう言ったものが効果を発揮するとしたらイヤホンやヘッドホンよりもスピーカーなどの方が効果を体感しやすく、またピアノなどの倍音成分の大きめの曲などの方が分かりやすいのではないかと思われるのですが・・・。

イヤホンなどの視聴する機器の問題でもあるのだと思いますが、イマイチ効果を体感できなかったりします。

なのでオンでもオフでも構わないというのが結論です。
要するにアップサンプリングをオンにしても音への大きな悪影響は感じられませんので、オンでも問題ないと思われます。

【DACに付随する機能について】

ESSのDACを搭載していますが、OFFにできない機能のふたつ「デジタルフィルター」と「ロックレンジアジャスト」についてはDACそのものに組み込まれている機能だと思われます。この為に調整は可能でもオフにはできません。

通常ロックレンジアジャストに関してはメーカーが固定で出荷するのですが、X1ではユーザーが選択可能なようになっています。

キャプチャ

【ロックレンジアジャスト機能】
こう言ってしまうとなんですが、この調整効果の程度ですが、ほとんどないというのが感想です。

身も蓋もありませんが、例えばロックレンジアジャストは「デジタル・アナログ変換時の時間的なノイズ」を排除する機能ですが、ジッターを公式のテストで検知した等という人間が世界のどこにも存在しない以上、理論上は確かに存在はしますが人間が検知可能かと云われれば極めてアヤシいというのが結論です。

ただし、だからといって使えない機能ではないので基本的に「音像がシャープになる」といわれるナロー側にロックが外れて音飛びしない限界まで調整すれば良いでしょう。うまく言えませんがなんどか試すと確かに「何かが変わる」ような気がするのでブラインドテストで分かるどうかは微妙ですが、ナロー方向調整固定で良いと思います。

それに、イヤホンやヘッドホンで「音像」と云われてもそんなものがスピーカーとは違い表現可能なのかという問題もあるのですが・・・あまり神経質に追い込む機能ではないと思います。

ロックレンジアジャストの音飛びについてですが、これは「X1プレイヤー」の問題ではなく、ソースの品質の問題なので音源の方を確認すべき事です。




キャプチャ1
デジタルフィルターに関するONKYOの見解

【デジタルフィルター】
デジタルフィルターは3つのモードで調整可能ですが、こちらはようするに「サウンドキャラクターの微調整」機能です。
こちらもイヤホンやヘッドホンでは体感が難しいのですが、おそらくある程度の高級なスピーカーでなら十分に体感可能でしょう。

■シャープフィルター/アポダイジングフィルター
ショートとスローフィルターのちょうど中間の特性があり、原理的に発生するプリエコーを最小限に抑制し豊穣な音場感を持った高い鮮度感のあるサウンドを特徴としています。もっとも一般的なフィルターです。

スローフィルター/FIR(Finite Impulse Response)フィルター デジタル的アプローチ
デジタル的な音質を実現しています。極限までプリエコーを抑えて、クリアな音色と明確な定位感とクールな高音域などデジタルらしいサウンドキャラクターを持っていますが、その代わり、周波数特性については一部の帯域の位相にバラツキが生まれる場合があります。定位感が少し緩くなるものの、音のエッジからはいかにもデジタルっぽい輪郭が取れて、ユニークできめ細い柔らかさが表現できます。デジタル的な音質アプローチです

■ショートフィルター/Minimum Phase IIR(Infinite impulse response)フィルター アナログ的アプローチ
信号の優れたインパルス応答を実現出来ます。プリリンギングやプリエコーなどを発生させない点が大きな特徴であり、音楽信号をデジタルにサンプリングする際、もともと自然界には存在するはずのないプリエコーが除去でき、アナログ回路で設計されたフィルターに特性を近づけられます。アナログ的な音だと云われています。

これらのフィルターで「正解」というのはありません。

こう言ったフィルターはイヤホンやヘッドホンのキャラクターと組み合わせて選択するのが正解なので、普段よく使う機器に併せて調整することが正しいと思います。

【DSP機能についての総論】
ただし、何度も言いますが、イヤホンやヘッドホンでは「再現できる音のグレード」が低いので、こう言ったフィルターの違いを明瞭に理解できるかとどうかと言われると首をかしげざるを得ません。
こういった機能を極限まで楽しむつもりなら、そもそもある程度の以上のグレードのスピーカーを持ち込む必要があることは昔も今も変わりがありません。

ですが、こちらはあくまでDAPなのでイヤホンやヘッドホンで使用することを前提に開発されたわけなので「スピーカー」で使用することはほとんどない、といえるでしょう。

なので、ずばり言ってしまうとこう言ったDSP関係をオンにしたときの音質判断は比較的アバウトでも全く問題ありません。
そもそもこんな微妙な差をイヤホンやヘッドホンで「分かる」という方がどうかしています。

スピーカーとは違い、イヤホンやヘッドホンでは解像度以外はすべて大幅に劣るものなので、微妙なサウンドキャラクターなどの音質判断はそもそも困難です。

音は耳で聞いているわけではなく、脳で聞いている部分なのでプラセボ効果が多大に入り込んでしまうので、ネット評価の「音が変わった」という大半は単なる「思い込み」が混じっているのでその判断には注意を要します。

また特定のメーカーに偏ったネガティヴマーケティングというのもあるかも知れませんので更に判断が難しくなると云う事もいっておきます。

【iPhone7との音質差について】
アップサンプリングをOFFにした状態で、デジタルフィルターとロックレンジアジャストをオンと云う最低限の状態で音を聞き比べると、まず通話系の機能がない分高周波ノイズがまったく感じられません。

また、中高音域は本質的にはたいした違いはないのですが、低音域の階調表現の良さはワンランク上となります。
低音域のエッジの描き方などの音の良さから釣られて中高音域が良くなったと錯覚することも大きいです。

中高音域はソースによっては違いがよく分からないレベルですが、もともとのクリアな音とともに全体的にX1の方が華やかになりますので、それぞれの音の粒立ちが優れているのでしょう。

注目すべきは「回路の良さから来ると思われる背景の静けさ」です。
これはかなり素晴らしく、テストで96kbpsの劣化音源をのラジオを流してももう決定的に違いよりクリアな音を聞くことが出来ます。

と云うわけでiPhoneなどの高音質プレイヤーをお持ちの方でも音楽専用の再生機としては十分に通用するので別途で購入しても高い満足感が得られると思います。
また、音量をとりやすくなり、細かく調整できますのでこのあたりはiPhoneや他の高音質スマホが全く適わない領域となります。

全体の総評として、iPhoneと比較しても購入するに足るだけの確実な音質差が存在するとはハッキリと言えます。

【Bluetooth接続】
CSR社のAPT/X対応です。
こちらは接続機器によっては途切れなどが発生する場合があり、APT/X対応なので、iPhoneでBluetooth接続するよりも音は明らかに良いのですが、接続機器との相性問題で機器を選ぶ場合があります。

これはおそらくCSRチップの問題ではないかと思われるところもあるので、一概にDAPのせいだとは言えません。

音質自体はAPT/Xの音で、Bluetooth機器が持つ本質的な音質の悪さはそのままですが、V5登場が待たれている現状ではBluetoothとしては極めて高音質であることは確かです。



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【アップデートについて】
数ヶ月毎の定期的なアップデートが施されていますので、インターフェースなどを含めて改善が進んでいます。
日本製品はソフトウェアに弱いところがあるのですが、順次改修しようという強い姿勢が感じられますので、特に問題ないと思います。

【総評】
現行モデルでおそらく最強なのはパイオニアの100/300Rの方だと思います。
この価格でこれだけの「音質」をもった機種を出されてしまうと他メーカーが追随してくるのはすぐには少し厳しいかも知れません。

僕はONKYOのX1の方を購入しましたが、いまならパイオニアの300Rが1番コストパフォーマンスが高いと思われます。

安い価格帯ですとあっという間に中華が追いつき追い越していきますが、このクラスの音質のDAPがもし投入されているとしても「クラウドミュージック」と併用してそれをそのまま高音質で聞ける、という機器は無いはずなので購入動機としてはかなり大きいと思います。

この機種はパイオニアとONKYOどちらを手に入れても「素の底力」が極めて高く、アンバランスの音質で云えば「両機種に明確な差は無い」とも云えます。
それはもちろんカタログ上や提灯持ちのネットメディアでは盛んに「音質差」が語られていますが、これらの機種をブラインドで聞き比べてどれだけの人が明確に有意差があるという判定が可能なのか疑問です。

僕の場合はそのうちにバランス接続で聴く可能性が高いと判断したのでONKYOのX1の方にいきましたが、アンバランスのみならパイオニアの100Rで十分でしょうし、新型のバランス対応の300Rのコストパフォーマンスと音質は現状のDAPを見渡しても抜きんでていると判断しています。

ちなみに昔からオーディオ製品で日本製の評価は国内では高くはありませんが、しっかりと物量投入してキチンと設計されたものを作る能力はずば抜けているのが日本製の良いところで安心して購入できると云う事は言えると思います

少なくとも「高音質なスマホ」を一撃で葬り去る実力が両機種には感じられますし、スマホの中ではトップクラスに高音質なiPhoneよりも確実に全体の音質は上になります。

デジカメなどもそうですが今どきDAPを購入するのなら、圧倒的な性能差かもしくは「持ち運びしやすい」などと云う付加価値がなければ購入の意味がありませんが、100/300RとX1ともに「音質ではそのクリア感など圧倒差」があります。

デメリットとしてあまりにも重く大きいので、屋外に持ち出して気軽に聞くという用途には残念ながら向きません。
そういう用途でなら他のもっと小型の機種を選択した方が良いでしょう。

こちらの機種は、自宅にてのアンプなどへの送り出しのミュージックプレイヤーとしてやMP3を少しでも高音質で聴きたいという方に向いています。
また他のDAPと違いこのままでWi-Fiに接続してアプリ上からアップルミュージックやラジオなどを聞きたいという方にとっては「最強の選択肢」になると思われます。

これはWi-Fi接続してアプリ上から音楽を聴くことが出来ない他のミュージックプレイヤーを凌ぎ、音楽を聴くという行為を大きく広げることになります。

久々に国産のミュージックプレイヤーを購入しましたが、今回のX1はかなり満足感が高く、MP3やラジオアプリなどを聞くという方には特にオススメできます。
ちょっと驚くほど音が華やかで明るくクリアに聞こえるので、それだけでも一聴の価値はあると思います。

【その後の追記】

X1の音なんですが、この記事を書いた後も「なんかちょっと違う音」という懸念があり、聞き込みながら探っていました。

もちろん僕が普段は「真空管アンプ」を使用することもあるのですが、それにしても音が「鮮烈でエッジが立つ」ので、どこかでこのタイプの音を耳にしたような既視感があり、ずっと考えていました。

その結果、やっと分かりました。

この音はプリアンプを通さないDACとパワーアンプ直結の音の質感です。
もっとかんたんに云うと「フルデジタルアンプの音」そのものです。

この為、もともとX1は背景がクリアな音を出すのですが、それ以上に音の鮮度と輪郭が強調されているのはきっちりとフルデジタルアンプとして作り込まれているからでしょう。

なのでちょっと気になったことを書いておきます。

■音の解像度と鮮度感は上がり、エッジがかなり立つ
■その代わり音が平面的になる。

ということです。
イヤホンやヘッドホンでは「立体感や定位」など関係のない話なので、いいとこ取りと云う事だと思いますが、機器によってはエッジの強調が目立つので多少使用機器を選ぶところがあるので注意して下さい。

ようするにこのX1はヘッドホンには向きません。
イヤホン専用だと思って下さい。
イヤホンと比較するとヘッドホンの方が音の表現力が上がるので、その分、フルデジタルのデメリットが出てしまいます。
ただし、この件はX1の問題と云うよりも「フルデジタルアンプ」が抱える問題点そのものなので、作り込まれたデジタルアンプ全体が抱えている問題です。

参考記事
雑談】ハイレゾ詐欺に引っかかるな!! 魑魅魍魎のオーディオの世界  


旧機種のX1です。バランス接続も可能で素晴らしいです。お買い得感がとても高いです。


電源部などを更に強化した最新のX1Aです。


パイオニアの旧機種です。バランス接続が必要ないのなら今1番のお買い得機。


いま最強のイチオシ機です。X1と同じくバランス接続対応でこの価格はお買い得感が高いです。

巷で云われているx1系と100/300R系の音質差は、プラセボの可能性が極めて高いので、そう言ったことを宣伝しているサイトは信用しない方が良いです。
もし違いがあるとしても電源部の差による低音の差がいいところですが、ここまで作り込んであるとそういった差もあるとはいいがたいとは云えます。

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参考サイト

catwalk1101earphone.hatenadiary.jp





【コラム】APPLE/ライトニング端子専用有線イヤホン/ヘッドホン購入時の注意点について。


■基本的にライトニング専用イヤホンヘッドホンは購入を推奨できない
■必ず静かな環境での試聴が必要



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アップル製品専用のイヤホン/ヘッドホンは現時点でまだ出始めの製品で、今後も後に続く製品が続々と出る、と云うことは分かりませんが1つイヤホンを手に入れて聴いてみましたので簡単にその結果を書いておきます。

結論から申し上げれば、ライトニング端子専用イヤホン/ヘッドホンを購入するのは辞めた方が良いでしょう。
大手メーカー品でない場合は特に強くそのことが言えるかも知れません。

理由ですが、「ドライバーやハウジング部分」以外が原因と思われる箇所で「音に問題がある」と思われることです。

具体的な箇所は次の点です。
■ノイズがのる。

今回は「有線イヤホン」を使用して確認しましたので間違いないと思われますが「結構ハッキリと分かるレベル」で「バックノイズ」が載ってきます。
普通、有線イヤホン単体でバックノイズなどほぼ感じることはないため、あり得ない現象が起こっているとは言えます。

Bluetooth機器ならほぼ100%何らかのバックノイズが感じられますが、有線イヤホンでの明確なバックノイズなど考えられません。
無線で飛ばした情報をデコーダーで復号しているわけでもないのになぜに盛大なバックノイズが背景に載るのかが分かりません。

また、今回試したライトニング端子専用イヤホンでは「高周波ノイズ」も拾いやすく、要するに「バックノイズ」と「高周波ノイズ」という2種類のノイズを別個に拾うという現象が起きています。

iPhoneでの高周波ノイズに関しては普通の有線イヤホン」でも感じられるのでこれ自体は異常ではありません。
毎回ではありませんが、ようするにスマホは「PC」なので内部の高周波ノイズとは無縁ではなく、内部や通信系で処理が行われていると状況によっては高周波ノイズが乗ってきます。

ですが、ライトニング端子専用のイヤホンを使用するとちょっと異常な頻度とレベルで高周波ノイズを拾ってしまうので、他の有線イヤホンと比較しても納得できるレベルではありません。

この事に関して、おそらくと云うことでいえば「内蔵されたDACチップもしくは信号系の経路」に問題があると云わざるを得ません。

極小のDACを搭載しているのは純正品も同じなのですが、小さかろうが何だろうが今現在のまともなDACはほぼ問題など起こらないはずなので、こう言った問題があるということは搭載されたDACがかなりの粗悪品か、もしくはそこに至る経路に問題が発生している可能性が高いと云う事が推測できます。

要するによく分からないメーカーが開発した粗悪なDACを搭載すると云う事はこう言った「あり得ない問題」を引き起こすと云う事でライトニング端子専用イヤホン/ヘッドホンはよくよく吟味する必要があると云う事です。

試聴する場合でも量販店などの騒がしい環境では「ノイズチェック」は慎重にならざるを得ないので、キチンとテストしないとバックノイズが乗ったりアンプからのノイズをのせてしまうようなイヤホンやヘッドホンを購入してしまうと云う危険があります。

ハッキリ申し上げて「有線系の音響機器」でこのような意味不明なノイズが乗る製品というのはちょっと考えられないことなので、DACかそこに至る回路に何らかの問題が発生していると考えて100%間違いでは無いと思われます。

ということは、ライニング端子専用機器は、今後もこういった妙な問題を引き起こす可能性も高く、他の機器への汎用的な接続も悪化するため、ライトニング端子専用のイヤホンとヘッドホンは購入を推薦できません。

iPhone7に音響機器を有線で接続する場合は純正の変換ケーブルを使用するべきでしょう。
これが1番問題が少ないと思われます。

要するに、ライトニング専用端子の音響機器など買うだけムダと云う事です。









【コラム】DAP/ポータブルプレイヤーの選び方。DACや携帯ミュージックを考えてみる。ヘッドホンとイヤホンをよりよく鳴らすために


DACでの音の違いはわずか
■電源部が決定的に重要
■イヤホンでも鳴らし切るのは相当に大変


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今回はポータブルプレイヤーのお話となります。

ピュアオーディオではトランスポートと云ってCDの駆動部分とDACを分けると云うことがありますが、さすがにマニアの中でも予算と効果の兼ね合いでCD再生をトランスポート+DACの専用機2つで行うという方は少なく、普通の据え置き型CDなどからデジタル出力で生データを引き出して、DACに送り込むという方法をとられる方の方が多いのではないかと思います。
もちろん中にはDACに対して更にクロックを送り込むなどという方法をとられる方もいます。

時代の流れでもはやCDプレイヤーですら使う方は少なくなり、かくいう僕もだいぶ前にネットワークプレイヤーからのデジタル出力を専用DACに送り込む、と云う方法をとっています。

ただこれはメインシステムに限った話しとなり、サブシステムやヘッドホン関係ではAIRplayでMP3データなどを送り込んで気軽に楽しむことの方が多くなりました。
メインシステムの方ではさすがにMP3データなどの不可逆圧縮音源は聞いていられないほど劣化し、具体的には「音楽がスカスカになって平面的」になってしまうのでWAVやALACなどの可逆圧縮データでしか音楽を聴いていられないことが原因のひとつです。

元々の音源に記録された波形はひとつしか無いわけですが、MP3などではこれを単純に間引くわけで、ある程度のシステムで聞けばこの劣化が分かってしまいますが、グレードの低い機器で聞く場合はほとんど分からなかったりします。
少なくともブックシェルフスピーカーなどの小型機器やヘッドホン/イヤホンなどでは325kbps程度のビットレートがあればほとんど分からないとも言えます。

と云うわけでサブ機やヘッドホンなどではいつもMP3音源やインターネットラジオなどを流して楽しんでいます。

ところがしばらく前から知り合いの中華系イヤホンマニアの方と交流が出来、僕もイヤホンをよく聞くようになりました。
ほぼ中華製の格安イヤホンなのですが、iPhoneとIMPなどの小型プレイヤーを比較試聴しているときに、「アレなんか違う」という事に気がつき、よくよく試聴を繰り返してみると「小型DAP」の電源部/パワーアンプの問題ではないかと思うようになりました。

ここでも何度か書いていますが、パワーアンプの電源部は特に低音に対して非常に支配的な影響があり、大型スピーカなどを使うとよく分かりますがパワーアンプの駆動力によって全然違う低音がでてきます。
具体的に云えば駆動力の足りないパワーアンプでは低音が更に緩くなったり、低音の階調表現が出てこなかったり、一番やっかいでよくあるのが「一見正常に音はでているのだが鳴らし切っていない」という症状です。

これは本当にやっかいで相当の経験のあるピュアオーディオマニアでも簡単には分かりません。
これを判別するには駆動力のあるパワーアンプを持ち込んで比較試聴する以外にないのが現状です。

ところが100万円の大型パワーアンプでも実際は駆動力が無い、などと云う事はよくある事で、高ければいいというものでもありません。

と云うわけでピュアオーディオの経験の長い人ほど「スピーカーを鳴らし切る」という表現を使いません。
なぜならそう簡単にはそこまでたどり着けないことを知っているからです。

音が鳴っている状態と「鳴らし切っている」状態では、鳴っている音楽が全く違います。
全帯域がキチンと団子にならずハッキリとした粒立ちで、ドライバーの能力を十全に引き出してくるのが鳴らし切る状態です。

僕はスピーカーの時代が長く、イヤホンをハッキリ言えば馬鹿にしていたところがあるので、手持ちのiPhoneとIMPとでイヤホンを聞き比べたときに「IMPの低音がキチンとでてこない」事にある意味大きな衝撃を受けました。

たかだか7ミリ程度の振動板の低音ですら電源部のせいでキチンと鳴らないと云う事が理解できなかったのです。
ですが何度聞いてもやはり違う。

と云うことは、イヤホン程度ですら鳴らし切ることを目指す為にはしっかりとした電源部をあてがわなければならないことを意味します。

今現状、スピーカーとまったく同じ事でイヤホンもまたパワーアンプ部の性能は非常に重要です。
DAP/ポータブルプレイヤーの世界に置いて最も重要なのはおそらくパワーアンプ部の出来です。

これもピュアオーディオの時の経験から言えることですが、DACでは音の激変などまずあり得ません。
僕はDACの聞き比べはピュアで何度も行いましたが、普通にキチンと設計されたDACの音は違いはほとんどありません。

こういうと語弊がありますが、確かにDACで音は違います。
ただし、普通の人が流し聞きした程度ではまずその違いは分からない程度のものだとは言えます。

もし、あなたがDACを買い換えたり付け足したりして「音が激変」してすぐに分かるような変化をしたのなら考えらる原因はおそらくふたつしかありません。

■元々使っていたか、新しく買い換えたDACがゴミだった
■単なるプラセボ効果による思い込み

ただし、相当に劣悪な低価格品でなければ今どきのDACでゴミというのはほぼありません。
要するにDACでの音の違いは確かにありますが、それは分かっている人が真剣に聞き込まなければ分からない程度の違いしか無いと云うことです。

具体的に云うとDACで「倍音」が変化します。
要するに響きが変わります。

まともに作られたDACで基音が変化するなんて云う事はあり得ません。

そしてこれはイヤホンやヘッドホンではとても判別が難しく、かなり困難だといっておきます。
と云うことは、イヤホンやヘッドホンで喜んでDACを入れている多くの人たちは、実際にはDACの音の判定など出来ていないと云うことです。

高価な別付けの有名どころのDACを入れたという安心感や満足感、単なる思い込みによる効果です。

もし疑問に思うのならこのポータブルアンプには旭化成のDACやらESSのDACを搭載しているなどと語っている人たちにこう聞いてご覧なさい。

「そのESSのDACの素の音質はどういう音なの?」と。

開発者でもなければ答えられるわけがありません。
要するにDACの音などほとんどの人が分かっていないのです。

と云うわけで、ここ最近イヤホンを聞くようになって差が小さいDACよりも、ポータブルアンプの電源部の余裕と作りの良さが決定的に重要なことに気がつきました。
これはスピーカーでも重要なことなのですが、やはりポタアンでも変わらない真理でした。

そこで僕は今こう思っています。

ポータブルアンプからアナログで音を出してしまうとたいていの場合、スイッチング電源などに問題があるので音は劣化してしまいます。
劣化した音に高級なDACなどいれても音は回復しません。

なので、しっかりとしたDAPからデジタルで出した音に「強烈な電源部」を搭載したDACを通すか、しっかりとした低音が出力できると確認されたポータブルアンプを使うしかイヤホンでいい音を聞く手段はないと思っています。

この分野での僕自身の経験が少ないためこれだというプレイヤーは分かりませんが、良いDAPが欲しければまず電源部に注目して選択することがよいでしょう。
ただし、コンデンサーの容量などのカタログでのうたい文句を幾らみても音は分からないので、最終的に出てきた低音でそのDAPの善し悪しを判定していくしか方法がないとは云っておきます。

少なくともAstell&Kernなどというぼったくりメーカーの高額機からいい音がするとは僕は思いませんが・・。
プラセボ全開の思い込みで生きている人にはいいのではないでしょうか。




【注記】
DAPにはデジタルのスイッチング電源が搭載されていますが、これがまずくせ者なのです。
なぜ音の悪いスイッチング電源を搭載するのかというと「発熱の問題」「コストの問題」「バッテリー持ちの問題」があるのでやむなく使用していると考えています。
要するに「音のため」ではないのです。
ピュアの人たちがなぜ強烈な電源部を搭載したアナログ電源を好むのかというと、経験上、低音はよく出来たアナログの方が良い音がすると云う事を知っているからです。


いま無性に欲しくなってます。
すぐに新型がでる予定のようです。
今が底値。
音は試聴していないのでなんとも言えません。


DP-X1のアンバランス専用機。

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