ブログなんかめんどくせえよ

低山ウルトラライト登山/トレッキング/ハイキング専門です。なので装備や道具[ギアグッズ]のレビューは偏っています。防災を兼ねたアウトドア系サバイバルグッズやデジタル関係、モバイルバッテリー・ミリタリー系も大好物です。最近はBluetooth中華イヤホンや防水スピーカーもです。PS4とXboxOneはFPS系が多いです。(無断転載不許可です。)

Linnの音

その昔、Fullシステムで構成されたLinnの音を聞いたことがあります。
総額では、1000万を軽く超えていたと思います。スピーカも含めて、正にすべてLinnでした。
銀座の高級なお店でしたが、試聴品の出物があったので、出かけたのでした。

Linnのイメージとして、当時、CD12が当代最強のCD機としての地位を確立していましたし、レコードプレイヤーのLP12も著名でしたので、プレイヤーメーカーとしての認識しかありませんでした。
もちろん、各種様々な機器を開発、販売していたのは知っていましたが、スピーカまで手を出したのを知って、どうなんだろうと思っていました。
Linnというブランドに対するイメージは、アンプなどから想像すると、電源部に非常に不安を感じる製品を作っていたからです。自社独自の技術を導入したスイッチング電源と言えば聞こえはいいですが、魑魅魍魎が跋扈するオーディオの世界では、それを額面通りに受け取れるはずもありません。
デジタル電源の、いわゆるD級アンプ、いままで2種類ほど所有しましたが、低音がかなり独特で音楽全体のバランスや印象がかなり変わってしまう事を避けることが出来ず、使いこなしの難易度が高く、製品によっては電源部から発するノイズの問題を抱えていました。

その為、Linnのアンプの「極めてクリーンな電源部」というような説明では根本的に納得できません。
あの薄型筐体に詰め込んだ電源で、大型スピーカをドライブできるわけがないからです。

お店に入ると、「今Linnのフルシステムの音が聞けますが、少し聞いていきませんか?」と声をかけられました。
迷うこともなく、次にこのようなシステムの音を聞ける機会などそうそうないのは分かっていましたので、渡りに船とばかりに「お願いします」と、返答していました。

場所柄で狭い試聴室ですが、この方が一般家庭に近く、好ましい試聴室です。
いつものようにボリュウムを絞ってもらい、最初の一音を聞いた瞬間に、思いました。

線が細く、神経質な音です。

一曲だけで席を立ちましたが、やはりLinnのアンプは電源部に問題を抱えていました。ドライブ能力がないに等しいのです。
個別に見れば、たぶんスピーカもたいした性能ではないと思います。
いくら何でもあんな音を出してしまうのは、アンプだけの問題とはとても思えないからです。

あまりにも速く試聴を辞めてしまったので、店の人が心配して、「いかがでしたか?」と声をかけてきましたが、僕は「神経質な音ですね」と返すのが精一杯でした。
「ああ、好みには合いませんでしたか」と受けられましたが、とてもとても好みの問題などではなく、「一定の水準」にすら遠く及ばない音でした。

帰りがけにも、嫌な思いをしました。
エレベータまでの送りがてら、スタッフは、僕に声をかけたシステムについての話がただ一言。
「CDプレイヤーは何をお使いですか?」
という質問のみでした。
これは、相手の経済力を計るには好都合な質問です。
プレイヤーなど音の本質には大して重要なファクターではありません。(アナログプレイヤーなら話は別ですが)
その人の音の好みが知りたければ、普通は、使用しているスピーカを聞けば済むことです。音色を知りたければ、パワーアンプを聞けば事足りるのです。

お金に余裕があるかどうか知りたければ、CDプレイヤーを聞きます。
音の変化の少ない一番無駄な(効率の悪い)投資先だからです。

このお店は、まず真っ先に「人のお財布の中身」を聞いてきました。

銀座に店を構える高級店は、さすがだなとある意味感心しました。
フルLinnで奏でるあの音といい、この質問といい、このショップは音の導き手としては失格です。
二度と行くことはないでしょう。

オーディオ専門店というのは、限られたお金持ち相手のみを商売相手として考えているようなショップもあります。そういったお店は、超高級システムを置き、高飛車な商売をしているのが多いように見受けられます。
今に始まったことではありませんが、こういうお店とおつきあいしても、本当にいい音には巡り会えないような気がします。 
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承認待ちコメント
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[ 2015/09/07 20:31 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
まぁ、バブル期のオーディオショップはすべてこのような感じでしたが、最近は少なくなってきたので油断していました。

かつての有名なオーディオブロガーもこのお店のことを絶賛していましたが、とてもそうは思えませんね。

「金額」は超一流のものを扱っていますが、出てくる音は「三流」でした。


[ 2015/09/08 02:10 ] [ 編集 ]
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