ブログなんかめんどくせえよ

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ミリタリー登山のためにアメリカ軍迷彩を考えてみる

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ウッドランドパターン

ベトナム戦争の頃に一部で使われていたのはERDLというリーフパターンであり、我々が通常、街で目にするいわゆるウッドランド迷彩柄とはパターンが違うモノである。
ERDLパターンは、アメリカ陸軍の技術研究開発試験所/ERDLによって開発されたパターンで、一般的にブラウンリーフとグリーンリーフが存在するが、これはパターンの相違ではなく、色調の相違である。

最近は、街ではほとんどERDLパターンは目にすることがなくなり、そのほとんどがいわゆる「M81ウッドランドパターン」になってしまった。

1981年に採用されたM81ウッドランドパターンは、2001年アメリカ軍においてMCデジタルパターンが採用されると急速に姿を消しつつあるが、2013年でも一部装備、NBC MOPP/ボディアーマー類/ロードベアリング装備でいまだに使われている。
街着としては、絶大な影響力を持っている。サバゲー使用においても、森林などのグリーン系が多い地域ではいまだに有効性が高い。
もともとERDLパターンよりも、より近接戦闘に主眼を置いて設計されているので、ジャングル地帯での近距離戦闘での迷彩効果は高いと考えられる。

タイガーストライプ

タイガーストライプ

南ベトナム軍及び米軍によるジャングル戦の近接戦闘用迷彩として開発されたカモフラージュグループの総称である。
虎の縞模様に近似していることからそのように呼ばれていて、オリーブ・カーキのベース色の上に黒・緑・茶のブラシパターンが印刷されている。
少なくとも19以上のパターンが確認されていて、カラーバリエーションは無数にある。
そもそも、タイガーストライプの履歴は不明で有り、一説によると、ベトナムの宗主国であるフランス軍のリザードパターンを元にベトナム海兵隊がバリエーションを作ったといわれている。
後にベトナム軍レンジャーズやアメリカ特殊部隊で採用された。
ベトナム戦争後期には、ERDLのウッドランドパターン(リーフパターン)に徐々に置き換えられていった。

このタイガーストライプは後に与えた影響が非常に大きく、アメリカ海兵隊のMARPAT迷彩、アメリカ空軍のデジタルタイガーもベトナム・タイガーストライプにインスパイアされたものである。
近年では、アフガニスタン作戦でもシール・グリーンベレーなどの米国特殊作戦部隊でタイガー迷彩が使用されている。
つまり、環境が適合すれば、現在でも非常に優れた迷彩効果を発揮することができる優秀な迷彩だと言える。

ちなみにウッドランドパターンもタイガーストライプも、登山で使える衣服はほとんどない。
コットンが使われているためである。
この頃のゴアテックスも表面生地に問題があるため、基本的に着用してはいけない。

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Ucp[ユニバーサルカモフラージュパターン]

2005年4月からアメリカ陸軍が配備開始した迷彩。

テストトライアルにおいて競合するOCP[マルチカム]に勝利して採用されたが、アフガニスタンの実戦環境において現地兵士から非常に不評であったため、結局、アフガニタンでの再トライアルテストにより、OCPに取って代わられる事になった。

もともとUCPは、ロングレンジにおける静止時よりも移動中の目視からその印象を希薄にするという設計思想の為、黒系を一切使用せず、迷彩パターンを見ても分かるとおり、白・グレー系統の色彩が多く、市街戦のような場所や白系の瓦礫などが散乱したような特定の地形以外の迷彩効果は薄い。また雪上での迷彩効果は期待できない。

ただし、実物はかなり手に入れやすくなっており、OCPに取って代わられたいまこそ登山はもちろん街着としても注目できる。サバゲーで使用する場合は、地形・季節などを考慮して使用する必要がある。地域・季節によってはその迷彩効果が不適格な可能性が高く、「白いお化け」とも云われることがある。

登山などにおいては逆に目立つので好適かもしれない。

現行ECWCSでも、OCPなどと比較しても生地や形はまったく同じだが価格は大幅に安く、軍放出の正規品をリーズナブルに手に入れることが出来る。

実物は、コントラクトナンバー及び敵味方識別用IRパッチが両肩に付いている。

UCPの実物BDUは、難燃性耐火素材及び耐害虫仕様は採用されていない。
その後のOCP迷彩にてこれらの仕様が追加されたものと思われる。

実物ACUを洗濯するときには、どのような漂白剤やドライクリーニングもおすすめできず、基本的に中性洗剤のみを使って洗濯を行ってもらいたい。
洗濯後ののり付けなども絶対に行ってはならない。これは対IR性能に甚大な影響が有り、敵性地域におけるナイトビジョンに悪影響をもたらす。

また、ACUのマジックテープ/ベルクロは兵士たちには非常に不評である。
汚れや泥に弱く、日常のメンテナンスが大幅に増加するためである。
そのため、ジッパーの評価が高い。

2010年にはベルクロは段階的に廃止され、よりメンテナンス性が高く、動作も静かなボタンに移行している。

2018年度夏までに、UCPパターンはOCPパターンに置き換えられる。


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OCP[Operation Enduring Freedom Camouflage Pattern]

2010年よりアフガニスタンでの実戦配備が開始されたアメリカ陸軍の最新型迷彩。

OCPはデザートパターンとウッドランドパターンを置き換えるために米国陸軍ナティック研究所とCRAY社によって開発された7色のマルチカモフラージュパターンである。

UCPがアフガニスタンの実戦部隊でその迷彩効果に疑問符がつけられ、再トライアルテストの後、制式採用された。

都市・森林・砂漠などあらゆる地形に対して高い迷彩効果がある。雪上においても、一定の迷彩効果が得られる。

今のところ、実物正規品を手に入れるのは多少の困難が伴い、コントラクトナンバーを塗りつぶしたイレギュラー/リジェクト品は時々格安の価格で店頭に並ぶことがある。

こういった品は瞬間的に売れてしまうので、見かけたら即購入することをお勧めする。

2014年度現在出回っている実物マルチカムBDUは、登山使用においては、真夏を除く季節に適合すると思われる。要するにある程度寒くないとこの軍放出品実物マルチカムは日本では着ていられない。これは現在で回っている官給品のOCPが、アフガニスタン仕様の為か生地がかなりぶ厚く、日本の暖かい季節ではとても着ていられるような代物ではない為である。

ちなみにアフガニスタンの気候は夏で最高気温35度、最低気温は15度程度で有り、真夏でも夜は凍えるほどの寒さになり、この気温の変動幅に対応するためだと思われる。

同時にマルチカムに施されている「耐害虫仕様」の洗濯回数制限が25回となっているので、登山/サバゲー仕様ではすぐにその効果が失われてしまうので「もったいない」と云うこともある。加えて、耐害虫の適用範囲は「蟻」「蚊」「ハエ」「ダニ」「ユスリカ」「ツツガムシ」となっている。
化学ペルメトリンが使われているが、マラリアなどの昆虫が媒介する病気から兵士の身を防護するためである。

クレイプレシジョン社の生地は、対遠赤外線に関しては、一般の服とほとんど変わらないが、近赤外線反射率に関しては、木の葉などの反射率と合わせているので発見はしづらくなっているようだが、この対IR効果[ナイトビジョン赤外線照射モードのウッド効果]に関しては後処理で加工されるものなので、生産元によって違いがある可能性がある。
なお、クレイ社の生地と米軍納入品では、これまた色彩感が若干であるが違うようである。

また、このOCP米軍採用品のBDUは、対IED攻撃対策用に耐火仕様になっている。イラク戦での経験から車両搭乗時にIED攻撃[簡易爆弾]で狙われると攻撃後に車両が炎上してしまうことが多く、従来は戦闘装甲車両搭乗員及び戦闘機搭乗員などに限られていた耐火素材を使用して被害を軽減する方向に進んでいる。ただし、難燃性アラミド繊維等ではなく、耐火系のナイロン混紡素材である。

アフガニスタンにおいて、第173空挺旅団から実戦配備が開始されたこのOCPの戦闘被服の耐火性能は、第二度火傷の最大30%とともに、第三度火傷を防ぐように設計されている。

UCPと同じく、耐IR性能を維持するため、洗濯は中性洗剤のみで行うことが望ましいと思われる。

登山で使用する場合は、。非常に高い迷彩効果を発揮するので遭難した場合は容易に発見することが出来ない。
その為、完全自己責任でステルス登山を実行している方にオススメする。

基本的に登山で迷彩を着用した時点でもはや一般人ではなく、登山ヤクザであるのでそのことを深く自覚した上で道行く人に「明るく声をかける」と云うことを推奨する。




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