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【レビュー】ワセダ三畳青春記 髙野秀行著 ノンフィクションの傑作

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今回は珍しいことに「本」の紹介です。
髙野秀行の著作なのですが、登山を行う人には「僻地冒険家」として名前が知れ渡っているでしょうから特に改めて紹介することもないかも知れません。

その僻地冒険家でもある髙野の早稲田大学の青春時代を綴った著作がこちらのワセダ三畳青春記になります。

僕は本も好きでよく読むのですが、最近はすっかりIpadのKindleアプリを使用することが多くなりました。
昔から本屋には大変お世話になったのですが、時代の流れとはかくも厳しい物で、昨今本屋が往事の半分以下にまで減少してしまいました。

僕もここ1.2年でいえば紙の本は数えるほどしか購入していません。出版社によりKindle版が発売されない物があるのでその時のみ紙の本を注文したりしています。

僕が電子書籍に移行を始めたのは最初期からで当時話題になったアマゾンのKindleインターナショナル版をいち早く個人輸入で手に入れてから今は無きSONYのリーダーも使ってきました。
いまではSONYの電子書籍リーダーについては語ることも気分が悪いのですが、Kindleは結局インターナショナル版を2世代にわたって使用して見切りを付けました。

簡単なことなのですがiPadのKindleアプリですべてすんでしまうからです。
iPadならカラーですし、ページめくりも圧倒的に速く、何よりもストレスがありません。
なのでだいぶ世代が進んだとはいえわざわざモノクロのKindleを購入する気が全くなくなってしまいました。

そう言うわけで今回もまたKindle版の「ワセダ三畳青春記」を購入してみたのでした。
著者の本は既に数冊読んでいましたが、特に感銘を受けることもなく、以前紹介した早稲田大学探検部の後輩である作家、角幡唯介の方が個人的には好みでしたが、髙野という著者の青春時代という背景に惹かれて購入してみたのでした。

BOOKデータベースより「概要」を引用します。
>三畳一間、家賃月1万2千円。ワセダのぼろアパート野々村荘に入居した私はケッタイ極まる住人たちと、アイドル性豊かな大家のおばちゃに翻弄される。一方、私も探検部の仲間と幻覚植物の人体実験をしたり、三味線屋台でひと儲けを企んだり。金と欲のバブル時代も、不況と失望の九〇年代にも気づかず、能天気な日々を過ごしたバカ者たちのおかしくて、ちょっと切ない青春物語。


こうしてあらすじを見てみると、どうして「貧しい青春時代」という物語に惹かれてしまうのだろうと考えるのですが、著者の体当たりともいうべき取材姿勢と絡まって、ひととき過ごす日本の野々村荘での抱腹絶倒の日々がとてもおもしろいのです。
著者は早稲田大学というエリート校在校ですが、あまりのデタラメさに衝撃を受けます。
海外に訳の分からぬ生物を求めて探検に行き、帰ってくると奇人の巣窟である野々村荘で日がな一日ブラブラする。

この本はそういう本です。

特に後半は少しだれますが、一気に読ませる「貧乏青春記」でもあります。

元々評価の高い本ですが、これは久々に何度も繰り返して読んでしまった本でした。

著者の面白おかしい青春時代を記した本とはいえ、何かこう藤子不二雄の「まんが道」を読了したときのような不思議な感動があるのです。

今の日本で若者がこう言った青春時代を過ごすことは多くないと思われますが、それでもやはり確かに「つい最近まで」もしかすると「今でもなお」こう言った気骨のある若者が都市の一角に潜んで機を伺っていると思うのは楽しい想像です。

ちなみにこの物語の舞台となる「野々村荘」はいまもまだ早稲田界隈にあるそうです。
詳細な場所は伏せられていますが、著者の最近の話題によると2009年に再度野々村荘の部屋を賃貸したそうです。

物語の後半でも既に野々村荘が以前とは違い徐々に変わっていく姿が描かれていますが、そんな経過の中で野々村荘での奇跡の一瞬を通り過ぎていく様は、多くの人が渇望し憧れながらも体験することもない世界を垣間見せてくれると云う意味では一読をぜひにとオススメしておきます。



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