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【レビュー】 HD650/massdrop 6XX ゼンハイザーのリファレンスヘッドホン 【現代の名機】  


まとめ
■デジタルアンプで鳴らすべき
■現代の再生基準
■名機中の名機


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2003年に発売された「モニターヘッドホン」として純然たる地位を築いた現代のICONともいうべきヘッドホンがゼンハイザーのHD650となります。

もう既に発売以来10年以上が経過しました。こう言ったアナログの器機は急激に進化すると云うことがないのですが、それでも10年以上もの長きにわたりラインナップに君臨し続けるというのは至難の業となります。

そのごく限られたヘッドホンの1つがゼンハイザーのHD650です。

じつは僕はこのHD650を2006年あたりに一度購入しているのですが「音が退屈」という理由で3ヶ月ほどで手放しています。
この時の購入価格は覚えていませんが、当時は今ほどヘッドホンが盛り上がっていなかったのでトップクラスのハイエンドヘッドホンでも10万円位がハイエンドの価格帯でしたので、それから比較すると高価ではあっても価格は安めだったことは確かです。

今は人気が出たため、ヘッドホンの世界もドンドンとぼったくりが始まり今では10万円を超える製品は数多く出ていますが、当時を知っているものとしては愕然とする訳です。

美音で解像度優先ならSTAXがありました。最高峰の007でだいたい15万円程度となり静電型なので専用のドライバーが必要なのですが、とても美しい音でジャンルは選びますがいまでも007を超える滑らかな音は簡単には聞くことが出来ません。

ダイナミック型のドライバーを使用したヘッドホンとしてHD650は当時でも最高レベルの音質が確保されていた物です。
もちろん価格でHD650を超えるヘッドホンも幾つか出ていましたが、音を聞く限りでは、650を超えていたものはなかったと思います。

オーディオ機器というのは進化のスピードが大変に遅く、新型が旧モデルを必ず超えているわけではありません。
なので650を開発したゼンハイザー自身でもその後のHD800/700あたりでも「確実に超えた」とは言いがたい部分さえあると思います。

【6xxの購入動機】

10年ぶりでHD650を買い直したわけですが、これはまったくの勢いでした。

ぼくはヘッドホンにモニター系の音質を求めているわけではないので、帯域バランスが良いのは分かるのですが、音が眠いというのが絶えられず手放してしまいましたが、今回、プラチナガジェットの管理人さんから連絡がありmassdropでHD650が6xxという名称となりカラー違いで販売されるという事を聞きつけ、それならということで買い直した物です。

実質的に6xxは650と色違いの同一品だと判断しています。

650と6xxで高域側の特性が少し変化しているのですが、特性グラフを計測した状況が分からないためとほんのわずかな相違なので誤差の範囲と云う事でそれほど神経質になる必要はありません。

キャプチャ

【HD650の音質】

650を一言で言うのならその特徴は「フラットバランス」にあります。
DF補正というスピーカーで云う所の試聴位置で特性をフラットにした理想的な帯域バランスを持つ極めて優秀な性能のヘッドホンなのですが、むしろここが問題で、このおかげで「音がつまらない」という特徴があります。

ピュアの人間では常識的なことなのですが、特性上優れた性能を持つほど「音は退屈」になるというジレンマがあります。

特にこの650は高域が弱いので特に音が地味になりがちです。
世界的に見ても日本人は高域強めの音を好むという特徴があり、650のハイ下がり気味の傾向ではそのことを強く感じて当然です。

しかも、650は元々のエッジが非常にマイルドなので音のチューニングそのものが長時間リスニング向けとなっています。
このチューニングがどういうことをもたらすかと云われればアンプの選択により「音が眠い」という現象をもたらすことが多くなります。

特に真空管やアナログプリアンプの性質の良いものを通せば通すほどこの傾向が強くなることに注意が必要です。

そうなるとフラットバランスで退屈な音がして、ハイ下がりで音の粒立ちが弱いところに更に音のエッジが丸くなるということになり、人によってはヴェールがかかった音に感じたり音が眠かったり、更につまらない音に感じることが多くなります。

元々名機中の名機と言われるヘッドホンですが、プレイヤーやアンプをかなり選ぶと云う事で、鳴らすことが難しいヘッドホンだ云う事はいえますが、650に関しては基本的なキャラクターはエッジが柔らかく入り、帯域バランスの優秀さは群を抜く出来映えですが、高域はハイ下がり気味の音となります。

全体的なドライバーの傾向はほんのわずかにウォーム側傾いたニュートラル系ですが、音そのものは一級品です。

【650を巧く鳴らすために】

この650が出た当初は当然アンプはアナログ全盛期なので比較的眠くて退屈な音がしたのはある意味致し方ないのですが、特に650の価値に気がついて高級なアンプをおごった人ほど前評判とは違う音に驚いたかも知れません。

650の真価を発揮させるためには、このヘッドホンには「エッジが立ちまくって少し音の荒れたデジタルアンプ」をあてがう方が結果的には好ましい音がすると判断しています。

通常僕はヘッドホンにはデジタルアンプをつかうな、といっていますが、その理由は「音が荒れる」からです。
デジタルアンプの性質上、エッジが立ち気味になるので、よく作り込んだ背景の静かなデジタルアンプほど特にヘッドホンには向きません。

ですがこの650に関してだけは「積極的に音の荒れた鮮烈な解像度のデジタルアンプ」をつかえと、いっておきます。
エッジの柔らかな音を好む僕にとっては異例の意見なのですが、音を聞く限りではHD650にはもっとも尖鋭な音がするデジタルアンプの方があっています。

また、DACに関しては「響きの少ない」カチッとしたサウンドキャラクターのものと組み合わせるべきでしょう。

イコライザーを入れて調整する場合は高域を少し上げて調整するとより音の粒立ちが改善するので試してみる価値はあると思います。

【HD650/6xxのまとめ】

驚くべき事にこの650は送り出し機器がデジタルの時代になって「よりよく音が鳴る」という不思議な事になっています。

普通に考えるとデジタルがアナログを凌ぐのは結構面倒なのですが、この650に関してはデジタルを積極的に使う方が音の粒立ちが出てきて、なおかつエッジが立つので聞きやすくなります。

かつての名機ですが、いまでも特性的にはこのヘッドホンをしのぐものはほとんどありません。
アナログ系のアンプで疑問を感じていた方ほど、HD650はデジタル直結で音を聞きなおしていただきたいと僕は考えています。

今僕はDP-X1というCDとパワーアンプを直結したような音の荒れたデジタルアンプで6xxの音を聞いていますが、たとえばグラドのヘッドホンはエッジが立ちすぎて耳障りな音を出すので聞いていられないのですが、まったく驚くことにX1で650を聞くとエッジの立ち方がちょうど良く0なっているのです。

アナログで合わないアンプを聞いていたときのような「ベール」が消え、HD650の良い部分が引き出されてきます。

これは元々が長時間向けのチューニングでエッジが柔らかく優しい音がするという650のある意味良い部分を殺していることにもなるのですが、それでもこの650にはストレートでエッジの立ちまくったデジタルアンプをあてがう必要があると僕は感じています。

僕にとってはちょっとあり得ない結論なのですが、デジタルアンプがヘッドホンと相性が合う希有な例だといえるでしょう。

むしろ熟練のオーディオマニアほどデジタルを避ける傾向があるので、そういった方々は650とデジタルアンプを聞き直す必要が出てきています。

さすがの名機中の名機であるヘッドホンですので、これを持ってヘッドホンの旅を終わらせてもいいくらいだと感じています。
少なくとも平凡なヘッドホンを幾つ購入してもこの音を超えるのはそう簡単なことではないのは間違いないでしょう。

デジタル時代になってHD650にむしろ時代が追いついたというのは僕が感じていることになります。

こちらのヘッドホンは良いも悪いもなく、モニター系のヘッドホンとしては唯一無二の存在で、音の基準となるべき存在となります。

まさに現代のリファレンスにふさわしいヘッドホンの名機中の名機、それがHD650/ massdrop 6xxです。

参考記事
デジタルアンプでヘッドホンを聞いてはいけない デジタルプレイヤー/DAPの問題を書く  

参考サイト

catwalk1101earphone.hatenadiary.jp






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