ブログなんかめんどくせえよ

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我が主力を決勝点に投入せよ コマンドマガジンとゲームジャーナル【シミュレーションゲーム】

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統帥の中心たり、原動力たるものは、実に将帥にして、古来、軍の勝敗はその軍隊よりも、むしろ将帥に負うところ大なり。
戦勝は、将帥が勝利を信ずるに始まり、敗戦は、将帥が戦敗を自認するによりて生ず。故に、戦いの最後の判決をあたうるものは、実に将帥にあり。


日本陸軍統帥参考 1928年 第一編 一般統帥第一章統帥一より

すなわちもし戦いの術というものが、作戦地内の決勝点に我が可能最大限の兵力を集中指向することにあるとするならば、作戦線の選定は会戦計画策定上の基本的重要事項としてかんがえられなければならない。

アントワーヌ・アンリ・ジョミニ 1779-1869  戦争概論 第三章戦略一般より



【ゲームジャーナル誌 アウステルリッツの太陽】

前知識なしに以下のボードゲームの画面を見てもらいたい。
下側の青いユニットはフランス大陸軍の布陣であり、上の緑のユニットは連合軍の布陣を表している。

六角形のへクスに厚紙のコマを置き、人間対人間が知力を尽くしてかつての戦場のIFを再現するのがシミュレーションウォーゲームである。

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上図は青色のフランス軍と緑色の連合軍ユニットの初期配置である。
整然と配置されるその様は、美しささえ感じる。

史実では数的優勢を誇る連合軍をおびき寄せるためにナポレオンは意図的に右翼戦線を薄くし、敵の攻撃を誘った。

この初期配置でも青のフランス軍の右翼配置が頼りないほどに薄いことが分かっていただけると思う。

連合軍はまんまとナポレオンの策略にはまり、戦力薄弱とみた右翼側を集中的に攻撃するため連合軍主力を右翼側に移動する。
するとナポレオンはその機を逃さずにフランス軍主力をもって敵戦線の中央突破を図る。

ナポレオン戦争芸術art of warの集大成であるこの布陣をみて心動かされないのなら、少なくともあなたはシミュレーションウォーゲームには向かない。
PCやコンシューマーゲーム機が幅を効かせている昨今、改めてこのように面倒なゲームに手を出す理由はない。

誰も自動的にユニットを動かしてはくれず、ダイスを振って得られた戦闘結果によってユニットを取り除いてもくれない。
極めて面倒で、極めてやっかいなのがこの手のボードゲームのお約束でもある。

【滅びゆく趣味】

最初に書いておくと僕は全くの初心者ではない。
だが、あまりにも長いブランクの果てに戻るので、いわば「ほぼ初心者」とはいえるだろう。

僕はこのアナログのシュミレーションゲームが一気に開花し、一気に滅びてゆく過程を見たが、それは必然の流れであって「滅ぶべくして滅んだ」としか云いようがない。
膨大な時間を浪費し、対戦相手を必要として、当時ハードボードが主流であったゲーム盤はそれなりに大きな場所を占有した。
なによりも、A4版でびっしりと書き込まれたHJ版の複雑怪奇な日本語ルールブックは人を遠ざける十分な理由があった。

今でも数十ページ及ぶようなルールブックを見れば二の足を踏む人が多数いてもおかしくはない。

だが、このシミュレーションウォーゲームが衰退したのはPCの台頭と轍を一つにしているので、僕が見た限りで言えばお手軽お気軽なPCゲームに完敗したとしか云いようがない。

この僕ですらさっさとPCに、それも相当に早い時期に移行してしまってから細々とタクティカル誌を購読する程度になってしまい、その後、二度と振り向くことはなかった。

なので、最近アマゾンでふと何気にコマンドマガジン誌を見つけたときは懐かしさよりもむしろ驚きがあったとはいえる。
諸先輩方が、というよりも一部のマニアが連綿と繋げてきてくれた長い歴史と、この時代にゲームジャーナル誌とコマンドマガジン誌という二誌がいまやゲーム付きという体でアマゾンプライムで手に入るというのも感慨深いものがある。

【なぜいまアナログのボードゲームなのか】

僕が思うにいまアナログのシミュレーションゲームを手にする理由はたったひとつしか無いと思う。
それは「あらゆる戦場のIFを再現できる」ということだけである。

この点においてPCゲームなど足元にも及ばない。

世界中のマニアックな人々がデザインした古吟東西の戦場がそこにあり、それを追体験し、新たな1ページを追記することができるのはこの趣味の大きな醍醐味だと思う。

ただし、ボードゲームである分、いわゆる「戦場の霧/fog of war」の再現ができない。
特にすべての兵力が盤上に見えているので、純粋に「奇襲攻撃」は成立しない。
この為、戦場を混乱させ、指揮官を疑心暗鬼に追い込んでいく「戦場の不確実性」は再現できないのがアナログボートゲーム最大の難点である。

先に紹介したアウステルリッツなども、初期配置の時点で連合軍はナポレオンの意図を察知しているわけで、勢い、正面切ったぶつかり合いにならざるを得ない。

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ランヌが、ミュラーがそこにいる。

【ゲームジャーナルとコマンドマガジン】

いま日本で気軽にシミュレーションゲームに触れるのなら、どちらかの雑誌を購入してみるのがもっとも手っ取り早い事になると思う。
今回僕は出戻るにあたってこの二誌を検討した結果、幾つか気になることがあったので書いておく。

まず最初のゲームとしてどちらの雑誌に手を出すべきかということを僕なりに言うと、まずは好きなゲームが付属していることも重要だがそれ以上にVASSAL対応であると云うことは大きい。

VASSALというのはPCを使用した補助的なゲームツールである。

これに対応していると自宅でA2サイズの巨大なマップを広げる必要がなく、さまざまな事が可能になるのでボードゲームの可能性を大きく広げ、初心者にも間口を開放し、ベテランをいくらか楽にするという点ではもはや必須のツールであると僕は思う。

もちろんこの趣味のある方は「コレクター傾向」もあるわけで、両誌それぞれに収録されたゲームで気になる戦いが収録されたものを購入すれば良いわけだが、PC世代の取っつき安さやその後の自宅でのソロプレイによる研究や対戦相手の確保と云うことを考えると、VASSAL対応か否かは「ゲーム選択のファクターとしては想像以上に大きい」と考えざるを得ない。

最新のゲームは両紙共に対応が遅れているので、早急な改善を求めたいところであるが、有志によって作成され配布されているものなので致し方ない部分もあるかと思う。

ただし、コマンドマガジンはアマゾンの読み放題サービス対応なので、アンリミテッドに加入している方は最近の本誌の内容なら全ページ読み込むことが可能なので、秀逸なリプレイ記事を含めてゲームの内容にたいして理解を深めることができるのはよいことだと思う。
対するゲームジャーナル誌の方も早くアマゾン読み放題アンリミテッドサービスに対応してもらいたいものである。

ちなみにホームページ上でゲームの難易度を5段階評価で公開してるのはゲームジャーナル誌であり、初心者の方はこの難易度表記も参考にするべきだろう。
難易度の高いものに関しては恐ろしく手順が複雑であったり、面倒なものが含まれているからだ。

と云うわけで、シミュレーションゲームを手に取ってみようという方がいれば、まずはVASSALに対する理解を深め、対応ゲームを手に入れる事を特に強くオススメしておく。

ちなみに最初に書いたナポレオンのアウステルリッツ会戦を扱ったゲームジャーナル誌の「アウステルリッの太陽」はVASSAL対応である事を最後に書いておく。

追記
以下はVASSAL対応の記事である。
興味のある方は順番に読んでいただくと理解が早いと思われる。これに対応していないと云うことは大きな失点であることが理解できると思う。


4gamerの記事では「無料のVASSAL対応ゲーム」も紹介されているので興味のある方はまずそちらをプレイしてみて感触を掴むこともありだと思う。

blogs.yahoo.co.jp

www.4gamer.net

www.4gamer.net

以下のリンクはコマンドマガジン誌とゲームジャーナル誌のVASSAL対応ゲームの一覧である。

できれば必ず確認して対応ゲームをまず手に入れる事を推奨しておく。

■コマンドマガジンWEBサイト─Download(ダウンロード) VASSAL用モジュール 

www.gamejournal.net



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