ガーミン/garmin GPSのトラック精度を登山で比較。ランニングにも使える知識です。
まとめ
★トラックログ記録間隔は、標準以下がベストガーミンのGPSのトラック記録の誤差を測定してみました。
機種は二つです。
FENIX JとOREGON600です。
FENIXは、GPSチップ3.30。ファームは日本語版の2.50です。
OREGON600は、ファーム4.40で、今現在の最新ファームウェアを当てています。
歩いたところは、丹沢の菩提峠から三の塔頂上までです。
ここをカシミールで歩いた距離を測定すると、片道3.84キロと出ます。行きに少しだけ寄り道をしましたので-40メートルとして、ほぼ往復3.8キロがもっとも正確に近い距離だと思われます。
コースを少し説明すると、菩提峠の駐車場から、即バリエーションルートの地図のない道に入りますが、ここは樹林帯と尾根路が繰り返されるところですが、GPSの条件的にはそれほど厳しいところではありません。
二の岳より先は完全な尾根ルートなので視界はかなり開けています。
この図は、一番精度が落ちると思われる樹林帯の両機種のログ比較拡大図です。
水色がOREGON600で、グレーがFENIX Jです。両機種共にかなりいい精度が出ています。
では、以下の条件で二つの機種を稼働させた場合、どれくらいトラックログの距離に誤差が出るのかというと、
FENIX J トラック記録オート、記録間隔→高 オートポーズオフ オートスタートオン
OREGON600 トラック記録オート 記録間隔→最高 オートポーズオフ オートスタートオン
FENIX JとOREGON600で記録間隔に差があるのは、もともとFENIX Jの場合、記録間隔を最高にするとバッテリー持ちは悪く、なおかつほぼ一秒間隔で記録するので、もっと更に距離が狂うからです。そのため、少しでも距離誤差をなくす為に、FENIX Jは記録間隔をOREGON600よりも一段階落としてあります。
FENIX J→5.966キロ
OREGON600→4.962キロ
なんとFENIX Jは2キロ以上距離が狂っています。
精度のいいOREGON600でも1キロ以上の誤差です。
歩いている最中にダッシュボードを見て、うすうす感づいてはいましたが、これほどの誤差があるとは驚きでした。
今回このようなトラックログ距離の精度比較を行ったのは、FENIX Jのログがやっとまともにとれるようになってきたからです。
前回のGPSファームアップデートで、ようやく停止することなく、ログがとれるようになってきました。
次に、このデータでは使い物にならないので、ベースキャンプを使ってログを自動で間引いてみます。
OREGON600のデータで見てみると、総ポイント数は1162ポイントが記録されています。
これを「自動、ポイント数を最大減らす」を実行すると、総ポイント数は319になり、トラック距離は4.1キロになりました。
この時点でカシミール測定の距離との誤差は約300メートル。
同じ事をFENIX Jに適応させてみると、
距離は、4.3キロと表示されます。
ということはこの時点で距離誤差は約500メートルです。
FENIX Jは少し距離の誤差が大きいです。ということはもう少し間引く必要がありますが、自動ではこれ以上間引けませんので、時間もしくは距離を基準に手動で間引く必要があります。
というわけで、結論を書けば、ガーミンGPSのトラックログの記録間隔については、標準以下が適度だと云う事です。
高以上の記録頻度は距離誤差が大きくなるだけで意味がありません。
特にFENIX Jについては記録間隔が標準でも「多すぎる」可能性が高いと云う事になりました。
なので、山行中にリアルタイムでできるだけ正確なデータを見たい場合は記録間隔を、標準以下に設定する必要があります。
記録だけとれればいいというのならば、高以上に設定しておいて、家に帰ったらログを手動で整理するのも有りです。
特にFENIX Jの場合は、ポイント数が多めに記録されるようなので、低でもいけるかも知れません。
これに関しては、次回テストしてみようと思います。
次回テスト予定ののログ記録頻度。
FENIX J→低
OREGON600→標準
で試してみます。
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