まとめ
■最小最軽量のアクションカム
■三脚からの取り外しもワンタッチ
■映像はソニーやSJCAMには適わない
■いろいろと制約はあるが登山などでは使える機種
■本体のみで2メートル防水
ポラロイドのアクションカムであるCUBEです。
こちらは本国アメリカでは2015年8月に新型のCUBE+が発売されていますが、まだ日本未発売です。
僕はとりあえず旧タイプのCUBEを手に入れましたが、大変満足です。
こちらのCUBE、超軽量超小型で街中などで迂闊に持っていると「盗撮」を疑われるのではないかと云うくらいの怪しげな製品ですが、割り切った設計方針がウルトラライト登山やその他アクティビティに活用可能で唯一無二の機種である事も確かです。
はっきり申し上げて自転車やバイクなどでシビアな軽量化が必要でなければこのCUBEを選択する理由はほとんどありません。そういった用途なら従来のSJCAMやソニー、goproなどを選択した方が幸せになれます。
まずこのCUBEのデメリットを書いておきます。
■バッテリー交換不可 撮影時間90分 (バッテリーからの給電撮影は可能)
■映像のビットレートが最大でも8M程なので動きのある映像で精細感は劣る
■余計な機能は一切無い
■アクセサリーが専用で高い
とにかくこのCUBEは小型軽量に思いっきり振った機種で写真を撮ることと映像をとる機能以外はほぼ何もありません。
唯一循環撮影(いわゆるドライブレコーダーでの上書き撮影)に対応していますがそういう用途なら格安ドライブレコーダーを素直に購入した方が良いと思います。
映像もビットレートが低いので静止状態などではいいのですが激しく動くと周辺にブロックノイズが発生します。
このあたりはYOUTUBEなどで確認するとよいのですが、注意しなければならないのはスマホやタブレットなどだと映像確認が難しいのでパソコンで確認した方が捗ります。
スマホなどだと画面が小さいので「綺麗に見えてしまう」というのがあります。なのでブロックノイズの確認が難しいのです。
僕の勝手な点数付けだとこんな感じです。1080P
SJ4000 90点
AS30V 100点
CUBE 80点
激しく動いた場合に気になるブロックノイズが存在するのでそれ以外はおおむね合格点に達している映像だと個人的には思います。
なので余程の映像フェチでなければ十分に満足できるのではないかと考えています。
要するに1080Pの解像度はあるわけですが記録するビットレートが低いので激しい動きや複雑な映像の時、如実にその点が表れてしまうだけでその点さえ理解すれば汚くて見られない無い映像などと云う事は決してありません。
むしろ動きの少ない映像などだとたいして他の機種と変わらないくらいです。
特にウルトラライト登山などに投入する場合はとにかく本体が軽く小さいので、多少の映像のブロックノイズなどこの軽さと小ささの前では吹き飛んでしまうほどの大きなメリットです。
それ意外にもこのCUBEは登山などで使用するのに強みがあります。
純正の三脚マウントキットと本体を磁石で取りつけるので、手持ち撮影も非常に簡単です。
他のアクションカムは全てネジで固定するので取り外すのが一苦労で何度も脱着する気にはなりませんでしたが、こちらのCUBEはマグネット固定ですのでそれこそ取り外し・取り付けがワンタッチです。
これで固定撮影から手持ち撮影まで自由自在です。
製品の底面にはマグネットが実装されています。
しかし、鉄製品にはくっつくのですが、これが思った以上に使いづらいです。
くっつくのはいいのですが微妙な角度調整が難しく、また底面だけなので使える場面が意外に限られてきます。
街中などでは役に立つ場面は多いのですが、アウトドアでは鉄製品があまりないので使いこなしが難しいとおもいます。
ただ、薄い鉄板1枚あればいいので簡易的なマウントなどを自作するには簡単で便利でしょう。
こちらはアイデア次第だと思います。
ポラロイドCUBE スペック
■重量44グラム
■撮影時間公称90分
■本体のみで防水仕様
■わずか3.5センチのサイコロ状
■124度の画角
少し気になったのはパソコンで映像を再生するときにVLCメディアプレイヤーでないと何故か音声が再生されませんので気をつけて下さい。
これが分からずに故障かと勘違いしました。
【総評】自転車やカヌー・キャンプ・釣りなどの登山以外のアクティビティには正直に言ってSJCAMやソニーで十分だと思いますが、登山には決定版とも言える良機種だと思います。
とにかく余計な機能は何も無く、写真はお世辞にも綺麗だとは言いがたいため映像をとる用途一筋でウルトラライト登山にアクションカムを持ち込む方は「買い換え」もしくは「買い増し」するだけのメリットがあります。
体力に自信があり、映像にも妥協したくないのなら必要だとは思いませんが、それ以外の方はポラロイドのCUBEと云う機種は素晴らしいとしか言い様がありません。
バックパックなどへの脱着がワンタッチで、手持ち撮影も指が映り込みやすいとはいえ、ポケットから出した瞬間に手触りで上下が判別できるようになっています。
別売りのシリコンカバーを装着すればカラビナでウエストやバッグにぶら下げておくことも出来、傷もつきません。
本体のみで2メートル防水というのも登山では大きな利点です。
なにしろ3.5センチの超小型で、実測値で44グラムという超軽量。
映像もサイズからは考えられないほどで、もう十分だと個人的に思います。
とにかく登山でアクションカムを必要とする方には自信を持ってオススメできます。
たぶん僕は「登山」のみならCUBEに切り替えてしまうと思います。
とにかく軽く小さいと云うことが大好きな方にはメリットが大きい機種です。
純正アクセサリーがやたらと高価なのが難点ですが、マイナー機種なので致し方ない部分もあるかと思います。
まあ最後に行ってしまえばスマホで事足りる部分もあるので、iPhoneなどの映像や写真が高度になっている今、アクションカムを登山に持ち込むのが必ずしも有利かとは言えませんが、それでも防水や気軽さ、バッテリー持ちなどを考慮すればアクションカムは大変おもしろいと僕は思います。
そういった流れの中でなら、このポラロイドのキューブはウルトラライト登山の決定版とも言える性能があると思いました。
SJCAM M10 wifi版 小型アクションカムのレビュー GOpro互換アクションカメラ用中華製アクセサリーキットを購入してみた!! GOproか、それともソニーアクションカムか? どちらを買うべきか? シリコンカバーです。本体の傷つき防止になります。またカラビナを装着するのには必須です。重さはミニカラビナ込みで20グラム。
デメリットは、磁石が少し弱くなるのと、本体上面の確認LEDが見えなくなるので「音だけで動作を判断」する必要があります。
とりあえず登山には必須だと思います。
こちらは磁石で本体を固定する三脚用マウントアダプター。
バックパックや他の物への固定用に。これがあれば安いGOPRO互換機用のアクセサリーキットが使えます。
正にアイデア商品で、手持ちと固定を頻繁に切り替えるのなら本当に便利な商品です。
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