【レリア・ルベッセンス】 すべてはこの花のために 【ロックレリア】

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ロックレリアと言われるカトレアがある。

Laelia属の着生種の洋ランで、その名の通り「岩/ロック」にしがみつくようにして華を咲かせる。

通常のカトレア種の花粉塊が4つであるところを、このロックレリアは8つである事から区別され、そのように呼ばれ、この属は主にメキシコからブラジル南部にかけて分布する原種。

その多くは標高1000メートル以上の乾燥した極めて過酷な環境に自生し、砂礫に含まれるほんのわずかな水分を吸収し生き延びる。

そして、雨に含まれるわずかな栄養だけで小振りではあるがとても美しい花を咲かせる。

そのロックレリアのひとつであるレリア・ルベッセンス/L.Rubescensを手に入れたのが今から2年ほど前になる。

その時はどんな花を咲かせてくれるのかも分からずに、2.5号鉢に水苔植えされたバルブが幾つも林立する立派な株を一鉢手に入れてきた。

今年の冬で2年が経ち、やっと2輪の華を咲かせてくれたので嬉しさのあまり毎日眺めているわけだが、カトレアに限らず蘭というのは元々個体差も大きく、育て方のよく分からないものもたくさんあり、ましてやマイナーな華ではほとんど情報がないので、ここに後から来る人たちのためにレリア・ルベッセンスに限って分かっていることだけを記しておく。

以下、レリア・ルベッセンスはすべて「レリア」と表記する。

【コンポストと植え替えに関して】
たいていのレリアが水苔に素焼き鉢植えだと思われるが、一般的に言って水の管理の難易度が高く、素人にはこの方法はオススメできない。

僕個人としては他の蘭も含めて現在コンポストを小粒のバークに変更しているが、水苔植えでは余程の手慣れた人でなければ「加湿」により調子を崩す、もしくは根を腐らせる可能性がかなり高い為である。

もともとレリアも素焼き鉢に水苔植えという定番の組み合わせで売られていたが、水の管理がうまくいかず5つほどあったバルブはその年の内に4つまでが茶色変色して葉もバルブの根元から千切れてしまった。

そこで一冬を何とか生き残ったひとつのバルブをダメ元でコルクの樹皮に着生させたところ、みるみるうちにバルブの根元から元気な新しい根が幾つも伸びてコルクに見事に着生した。

ちなみにこの植え替え作業は温かくなった6月に行った。

どうもこのレリアを確実に生き残らせるためにはコルクに着生させることがもっとも良いのではないかと思われる。
と云うわけでコルクもしくはバークに素焼き鉢などの「乾燥しやすい」環境を整えてやることが第一である。

植え替えの時期だが実際に試したところ遅い場合は9月あたりでもこのレリアは大丈夫。
ただし、できるのなら避けた方が賢明で緊急の場合にした方が良い。

植え替え時期は6月以降のできるだけ早い段階で行うべき。

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2輪が寄り添うように咲く。

【日照について】
ロックレリアの解説ではその多くが、真夏の直射では持たないと書かれているが、このレリアは「真夏の直射」に耐える。
2年間、真夏にはすべて遮光無し100%の直射で育てたが悪影響は一切見られなかった。

もちろん「葉焼け」など皆無である。

と云うわけでこのレリアは直射で育てるべきである。

ちなみに四季を通じて一年中陽の光を好む。
バルブを健全に育成するためにも陽の光は年間を通して十分に与えるべき。

【水やりに関して】
蘭は水やりがすべてであると言っても過言ではないが、このレリアは「乾燥に耐える」ので、コンポストは常に乾いているくらいで問題ない。
もともとがCAM植物なので夜間に気孔を開き水分を吸収するので、夕方に水をやり、昼間には乾いているのが理想である。

これを簡単に実現するのが「コルク付け」なので、できればコルクに付けて毎日水やりが理想。

しかも気のせいなのかコルクに着生したレリアはより乾燥に耐える。

とにかくこのレリアは「加湿」に非常に弱いので特に注意する必要がある。

【温かい時期の過ごし方】
5月の連休あけからバルコニーに吊して置く。
日当たりは一日中直射で、水やりは夜間に一度のみ。
11月の寒い日は無加温の部屋に入れ窓辺で陽を当てる。
最低気温が10度を切る頃には一日中屋内栽培に切り替える。

【寒い時期の過ごし方】
基本的に加温はしない。
標高800メートル付近に自生するクールオーキッドで、しかもコルク付けだと乾燥と冷温に耐えるので10-15度程度の室内で管理する。

あまりに寒い日のみ暖房の室内に入れるが最低限。

コルク付けなら冬でも毎日水やりしても大丈夫。
水苔やバークの場合は完全に乾いたのを確認してから水を与えること。

【華について】
6月頃に新芽が出て、その年の新しいバルブが秋に完成すると、11月の終わり頃に花芽が上がる。
これが2-3週間ほどかけて10-40センチほど伸び続け、その先につぼみを上げる。
どうも環境によってこの新芽の成長する長さが違うようだ。

ひとつの花芽に華は2輪寄り添うように咲く。

花の直径は個体差があるがだいたい5センチ程度で、セパルとペタル共に輝く白をベースに縁は淡く透き通るような薄紫

リップの根元には高貴な紫が入る。

ただし、この華の姿も個体差があり、なおかつその年の環境やコンポストなどによって色もセパルの長さなども変わるようだ。



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このように着生に対応した根が樹皮にしっかりと着生する。

【レリア・ルベッセンスの育て方まとめ】

とにかくコルク付けを推奨
■乾燥気味に育てる
■真夏は直射でもOK
■水苔植えは辞めた方が良い


以上のことに注意すればこのレリアは育てることは手間が掛かるが難しくはないと思われる。
要点はとにかく加湿にしないことでコルクを使うのが最も簡単。

メキシコやグアテマラの高山の岩石にしがみつき、強烈な日射と夜間の冷え込み、想像を絶する乾燥に耐え、わずかな水と栄養で可憐な華を咲かせる姿を想像しながら一杯のモカを嗜むと1年間の労苦がすべて報われる。





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